Athlon MP向けのDual Socket Aマザーボードを用いて、省電力CPUのGeode NXをデュアル構成で動作させるという興味深いデモがUSER'S SIDE本店で行なわれている。
デモで使用されているのは、Tyan自身が改造を行なったというAMD-760MPXチップセット搭載の同社製Dual Socket Aマザーボード「Tiger MPX(S2466N-4M)」と、2個のGeode NX 1750@14W。「Tiger MPX」は基板上にリード線を配置するなど数カ所に改造が施されており、これにより本来1.4GHz動作のGeode NX 1750@14Wを1GHz(動作電圧1.2V)にクロックダウンして動作させることを可能にしているという。なお、同社によれば、テストではこのクロックダウンによりCPUがファンレス化できたとのことだが、同店ではファン付きのCPUクーラーを用いている。
このデュアルGeode NXシステムでメリットと言えるのは、Geode NXによる低発熱や省電力が期待できるのはもちろんだが、電源やPCケースに要求されるスペックが低い点だ。一般的なデュアルCPUシステムでは大容量電源や大型PCケースが必要になることも少なくないが、今回デモ用に用意されたのは220W電源を搭載したごく一般的な小型の横置きケースで、同店によればこのPCケースでの負荷テストもパスしているという。実際のパフォーマンス次第とは言え、低発熱/省電力のデュアルCPUシステムとして多くの期待を集めるのは間違いない。
同店ではマザーボードとCPUをセットにして2月2日(水)から受注販売(納期約2週間)を行なう予定。セット価格は未定で、マザーボード単品の参考価格は50,190円。マザーボードは前述のとおり改造済みだが、同社による言わば“純正改造”のため一般製品と同様の保証があるとのこと。また、CPUについては同店いわく「他店とは流通経路が異なり、他店のGeode NXでデュアル構成が可能かは不明」という。
なお、今後同店は他のPCケースとの組み合わせやファンレス化テストなどを行ない、Webサイトなどでレポートする予定とのことなので、こちらも要注目だ。
□Geode NX(AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/ConnectivitySolutions/ProductInformation/0,,50_2330_9863_10837,00.html
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| (AMD Geode NX) |
| (Tyan Tiger S2466N-4M) |
[撮影協力: USER'S SIDE本店]