AMDの低消費電力CPU「Geode NX」が初登場。実売価格は約7,800円前後。 Geode NXは従来の組み込み向けGeodeとは別シリーズの製品で、実質的には「Athlon XP-Mのマイナーチェンジ版」といったもの。対応ソケットはSocket Aで、CPUの外見もThoroughbredコアのAthlon XPとほぼ同じ。スペックもThoroughbred版Athlon XP-Mとほぼ同様で、266MHzのFSBや1次128KB/2次256KBのキャッシュ容量などがうたわれている。機能としては、追加命令セットの「3DNow! Professional」や省電力機能の「PowerNow!」に対応する。 今回発売された製品は、動作クロック1.4GHz/消費電力14Wの「Geode NX 1750@14W」というモデル。具体的なコア電圧や動作するマザーボードは不明だが、「Shuttle製キューブPC自作キット“SN41G2 Rev3.0”や“SN45G Ver3.0”で動作した」(WonderCity秋葉原店/クレバリー2号店)ほか、「並行輸入業者のテストではABIT NF7-Sなどで動作した」(高速電脳)という。ただし、AMDでは「既存のSocket Aマザーボードでは電力関係の対応が難しい」とアナウンスしており、さらにUSER'S SIDE本店で行われているDual Geode NX構成(CPUセット価格57,540円)の店頭デモでも、「コア電圧などを調整した改造版マザーボード」(同店)が利用されている。 このほか、日本AMDでは3月上旬から、「1250@6W」「1500@6W」「1750@14W」の3製品を、TyanのGeode NX対応Soeckt A用マザーボード「S2498AGN」とセットで一般向けに販売すると発表している。 ワンネスでは、Soltekのキューブ系PC自作キット「EQ3704W」と組み合わせた店頭デモを実施中。同店では「この製品用のGeode NX対応BIOSが公開される、と代理店から聞いている」と説明しているが、デモで使われているBIOSは標準のもののため、動作倍率などは正規のものではないとのこと。デモ機のコア電圧は1.248Vで、動作クロックは1.04GHz。OS上ではAthlon MPとして認識されていた。 □関連記事 【1月15日】低消費電力CPUの新たな注目株「Geode NX」が近日入荷 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050115/etc_geodenxpre.html 【1月29日】Geode NX 175のDual構成PCをデモ、ファンレスも可能? http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050129/etc_geodedual.html 【2004年12月15日】日本AMD、省電力CPU「Geode NX」を店頭販売(PC Watch) http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1215/amd.htm
[撮影協力:高速電脳とテクノハウス東映とクレバリー2号店とパソコン ショップ アークとワンネス]
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