高い通気性やフロントの多段5インチベイ、独特の観音開き構造のフロントデザイン、小物入れ引き出しなど、様々な機能を併せ持ったE-ATX対応のフルタワーケース「Armor」がThermaltakeから登場した。筐体素材はアルミ(シルバー)とスチール(ブラック)の2タイプで、実売価格は31,290円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。電源は非搭載。
フロントにずらりと並んだメッシュパネルでフリーレイアウトの5インチベイがなかなか壮観なこの「Armor」は多機能性がウリの大型PCケース。中でも注目と言えるのがファンレスシステム向けをうたう高い通気性だ。
5インチベイ全段にメッシュタイプのカバーを採用するほか、電源ベイを縦に設置することでトップカバー(通風口付き)方向へのエアフローも確保しており、同社ではCPU/ビデオカード用クーラーと電源をファンレスにした状態でのテストも実施済みという。テスト内容が公開されていないため額面どおりには受け取れないが、筐体の構造を見る限りでは確かに通気性は良さそうだ。
デザイン面での特徴である観音開きの前面ドアは、閉じた状態でも中央1/2ほどが露出する独特のもの。ドア内にはメッシュ仕様の5インチベイが下から上までずらりと並び、それをケース内の発光ファンが照らし出す構造になっており、パッケージには実際に点灯させた写真も掲載されている。
また、リアパネルなどがセットになったオプションの「BTX upgraded kit(A9358)」を用いることで、筐体をBTX対応にできるのも特徴だ。ただし、店頭販売中のUSER'S SIDE本店では、現時点ではキットの入荷予定はないとしている。
筐体サイズは高さ530×幅220×奥行き560mm。フロントから見えるドライブベイは全て5インチタイプで、計11基を装備。標準では最下段は光学メディアなどの小物が収納できる引き出しになっている。また、カバーの一部分を外すことで3.5インチベイとしても使用できる。3.5インチシャドウベイは6基。
ケースファンはフロントに120mmファン(吸気)を3基、トップに90mmファン(排気)を1基、リアに90mm/120mmファン(排気)を各1基それぞれ装備。このほか、3.5インチシャドウベイモジュールの一方に120mmファンを装備している。120mmファンはいずれも青色LED内蔵タイプという派手な設計だ。
□Armor(Thermaltake)
http://www.thermaltake.com/xaserCase/armor/armormenu.htm
| (Thermaltake Armor) |
[撮影協力:USER'S SIDE本店]