C3 1.3GHzオンボードマザーボードとPentium M対応のMini-ITXマザーボードの両方に対応したユニークなファンレス薄型自作PCキット「Tranquil T2e」がイギリスのTranquil PCから登場した。オリオスペックでの実売価格は、Pentium M対応マザーボード「LV-671NSMA」を搭載した「T2e P Mobile Matt Black」が104,800円、C3 1.3GHzオンボードの「EPIA-SP13000」を搭載した「T2e SP Matt Black」が99,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、現時点では本体カラーはブラックのみで、シルバータイプは入荷未定としている。
「T2e」シリーズはHush TechnologiesのPCケース「HUSH ATX」と同様、ヒートシンクを装備した筐体全体でパーツの熱を発散させることによりファンレスを実現しているのが特徴。マザーボードはC3 1.3GHz/CN400チップセット搭載のVIA製「EPIA-SP13000」と、Mini AGPスロットを備えるi855GMチップセット搭載のCOMMELL製Socket 479Mマザーボード「LV-671NSMA」の2種類から選択できる。
「LV-671NSMA」搭載モデルについては同店いわく「LV-671NSMAが対応するCPUは全てファンレスが可能」とのこと。CPUの熱はヒートパイプで側面のヒートシンクに伝えて発散する構造になっている。
このサイズの製品としては拡張性が高いのも特徴で、ライザーカードを介した通常サイズのPCIスロット×2が利用可能で、ドライブベイも3.5インチHDD×2と薄型光学ドライブ×1(スロットインドライブ専用)を備えている。電源は80WのACアダプタで、付属金具を使うことで1Uラックマウントケースとしても利用可能。デザイン面では、フロントパネルに貼り込まれた肉厚アクリル板が青色LEDで光る、というギミックを備える。
CPUの放熱を筐体で行うタイプのPC自作キットはこのほかにも複数発売されているが、対応CPUを選べるPC自作キットは珍しい。
□Tranquil T2e(Tranquil PC/オリオスペック)
http://www.tranquilpc.co.uk/T2e.htm
http://www.tranquilpc.co.uk/t2eMP.htm
http://www.tranquilpc.co.uk/T2e_SP13000.htm
http://www.oliospec.com/index_tranquil.html
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| (Tranquil PC T2シリーズ) |
[撮影協力:オリオスペック]