デスクトップタイプ2製品を含むBTX対応PCケースが新たに4製品発売となった。実売価格はAOpenのmicroBTX対応デスクトップ「B300」が9,800円~10,500円、ノーブランドのスリムタイプ「ECE1341WW」が10,800円、Yeong YangのmicroBTX対応ミニタワー「YY-4301」「YY-4302」が各9,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
なお、「ECE1341WW」の拡張スロット数(4基)はmicroBTX規格に沿うものだが、ドスパラ秋葉原本店のPOPには「BTX」とだけ記されている。
AOpenの「B300」は横置きにも対応するデスクトップケース。筐体サイズは幅390×高さ109mm×奥行き350mm(横置き時)で、5インチ/3.5インチ/3.5インチシャドウの各ドライブベイを1基ずつ備えている。電源ユニットは容量275Wの同社製「AO275-08BW」。
拡張スロットはビデオカード用の標準サイズが1基、LowProfileサイズが3基。ビデオカードは付属のライザーカードを用いて、マザーボードと水平に装着する構造になっている。ただし、装着可能なカードの長さは170mmまでとされているので要注意だ。
筐体サイズが幅369×高さ105×奥行き393mm(横置き時)の「ECE1341WW」は「B300」より若干スリムな印象のデスクトップケース。ドライブベイは5インチ/3.5インチ/3.5インチシャドウが各1基で、電源ユニットはFSP製275W「FSP275-50BW」を採用している。
拡張スロットは標準サイズとLowProfileサイズを各2基備えているが、標準サイズスロットはマザーボードマウンタに対して水平に並んでおり、ライザーカード等を用いないと使用できない構造だ。ただし、ライザーカードは付属していない。
なお、電源ユニットの「AO275-08BW」と「FSP275-50BW」は、BTX向け電源規格の「CFX」に対応した製品。L字型の筐体を採用するのが特徴だ。
Yeong Yangのミニタワーケース2製品は、筐体のスペックはともにほぼ同じ。大きく異なるのはフロントの吸気口のデザインで「YY-4301」は円形、「YY-4302」は四角形になっている。開口部は「YY-4302」の方が大きく、冷却性ではこちらが有利かもしれない。
筐体サイズは幅180×高さ388×奥行き395mm、ドライブベイ数は5インチ×2、3.5インチ×2、3.5インチシャドウ×2で、「YY-4302」の3.5インチベイ1基にはフロントコネクタパネルが標準で装着されている。4基の拡張スロットは全て標準サイズだ。電源容量は300W。
BTX対応のPCケースは長らく選択肢の少ない状態が続いていたが、今回4製品が登場したことで一気に充実した印象だ。とはいえ、まだ自作ユーザーの多様なニーズに応えられる状況とは言えず、今後は高級志向やデザイン重視といった製品も期待されるところだ。
□B300(AOpen)
http://aopen.jp/products/housing/b300.html
□YY-4301/YY-4302(Yeong Yang Technology)
http://www.yycase.com/yy-4301.htm
http://www.yycase.com/yy-4302.htm
□FSP275-50BW(FSP Group)
http://www.fsp-group.com.tw/english/02_products/01_pc_power_supply.asp?modelid=158&modelname=FSP275-50BW(PF)
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【2004年12月25日】BTX対応CPUクーラーを同梱したPentium 4 560Jがデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20041225/etc_btxp4560j.html
| (AOpen B300) |
| (ECE1341WW) |
| (Yeong Yang YY-4301/YY-4302) |
[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店とワンネスとツクモパソコン本店とツクモケース王国]