【 2005年4月16日号 】
GPU交換可能なMXM規格の自作ノートPCキットがAOpenから
AOpen 1559AOpen 1559
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 NVIDIAのノートPC向けビデオカードインターフェイス「MXM(Mobile PCI Express Module)」を採用したノートPC自作キットが初登場、15インチSXGA+液晶やGeForce Go 6600ビデオカード、i915PM/ICH6Mチップセットを搭載したSocket 479M対応のAOpen製「1559-JLS」が発売となった。実売価格は128,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 MXMはNVIDIAが策定したビデオカードインターフェイスの規格で、ノートPCにおいてビデオカードの交換やアップグレードを実現するもの。こうしたメリット自体は既存のMini AGPと変わらないが、「Mobile PCI Express Module」の名のとおり接続インターフェイスに広帯域のPCI Expressを用いているのが特徴だ。

 また、MXMはNVIDIA独自ではなく汎用的なインターフェイスとして提供されているのも注目点。設計は他のビデオチップメーカーで採用されることを前提に行なったとしており、将来は他社製チップ搭載カードも登場するかもしれない。なお、現時点ではMXMビデオカード単品の入荷情報は未確認。

 カードタイプはサイズ別にI、II、III、HEの4種類が規定されている。サイズは最小のMXM-Iが幅70×長さ68mm、最大のMXM-III/HEが幅82×長さ100mm。

 「1559-JLS」に標準で装着されているビデオカードは、Direct X 9.0対応のGeForce Go 6600ビデオチップと128MBのDDR SDRAMを搭載したもの。GeForce Go 6600はモバイル向けビデオチップのGeForce Go 6シリーズでパフォーマンス向けとされるモデルで、上位にGeForce Go 6800、下位にGeForce Go 6400などのモデルがラインナップされている。

 MXMカードスロットには本体の背面からアクセスが可能。ビデオチップにはヒートパイプと見られる棒やファンなどを組み合わせた冷却システムが装着されている。構造を見る限りではユーザー自身でカードの交換を行なうことも問題なくできそうだ。

 主な搭載機能はGigabit Ethernet、サウンド、IEEE 1394、Serial ATA、モデム、メモリカードリーダー。スロットはメモリ用のDDR2 SO-DIMM×2のほかMini PCI×1(無線LANカード用アンテナ内蔵)、Express Card×1、PCカード×1を備えている。筐体サイズは幅330×奥行き275×高さ32.1~40.1mm。

□MXM(NVIDIA)
http://www.nvidia.com/page/mxm.html
□GeForce Go 6600(NVIDIA)
http://www.nvidia.com/page/go_6600.html
□1559-JLS(AOpen)
http://aopen.jp/products/baresystem/1559-jls.html
□関連記事
【2005年2月12日】i915GM搭載Pentium M対応自作ノートPC発売、SATA HDD同梱
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050212/etc_1558jl.html

 (AOpen 1559-JLS)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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