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【パッケージ】 | 【Pentium D 820】 |
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【スペック】 | 【パッケージ裏】 |
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【Pentium D 830】 | 【価格表】 |
Intelからデュアルコアを採用したCPUが登場した。
デスクトップPC向けCPUの新ブランド「Pentium D」として発売になったもので、店頭発売されたのは820(2.80GHz)と830(3GHz)で、後者はバルク品のみが店頭に並んでいる。また、入荷時期未定としながら、840(3.20GHz)の予価を出しているショップも複数ある。
●820と830の2モデル
デュアルコア採用のCPUはAMDのOpteron 265/270/275がちょうど一日早く発売されているが、これはサーバー向けのCPUで、一般ユーザー向けのデスクトップPC用としてはこれが初のデュアルコア採用製品となる。実売価格は820が28,770円~33,980円、830が38,680~39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、T-ZONE. PC DIY SHOPでは、Pentium D 820とi945G搭載マザーボードを組み合わせたショップブランドPCの販売も始めている。価格はOSなしで99,800円。
840の予価については、TSUKUMO eX.とツクモパソコン本店IIが61,480円、ファナティック64,417円、ワンネスが63,999円としている。
なお、820の販売が始まった26日(木)夕方時点では、Pentium Dの製品発表はなされていなかったため、今回もまた、Intel公認のフライング販売ということになる。
●物理的に2つのコアを搭載
Pentium Dは開発コードネーム「Smithfield」のIntel製デュアルコアCPUにおいて、Pentium Extreme Editionの下位となるモデル。両者で主に異なるのはHyper-Threading Technology(HT)の有無で、HT非搭載のPentium Dはシステムからはデュアル構成のCPUとして認識される。システムが認識する論理CPU数は従来のHT搭載Pentium 4と変わらないものの、Pentium Dは物理的にCPUコアを2つ搭載し、さらにコア毎に容量1MBの2次キャッシュを持つ点でスペック的には上位と言えるだろう。
Pentium D 820の主なスペックはFSB 800MHz、2次キャッシュ容量2MB(CPUコア1個あたり1MB)、最大動作電圧1.4V。Pentium DのCPUインターフェイスは従来同様のLGA775だが、マザーボードは新チップセットのi955Xかi945シリーズを搭載した製品が必要だ。確認できたS-Specは820が「SL88T」で、830が「SL88S」。
なお、Pentium Dをサポートするマザーボードとして、先にi955Xチップセット搭載マザーボードが出ているほか、Pentium Dと同時にこれもまだ未発表のi945チップセットを搭載したマザーボードが発売になっている。
●CPUを2個買うより割安
スペック重視のユーザーにとっては、OS上から4つの論理CPUとして認識されるPentium Extreme Editionの登場が待ち遠しいところだが、新しいデュアルコアCPUという世界を体験する入門用としてはPentium Dは廉価で魅力的だ。
1つのダイにCPUコアを2つ統合したAMDに対し、IntelのデュアルコアCPUは物理的にCPUコアを2つ載せただけという簡易な設計だが、価格が安いという点はおおいに魅力。Pentium D 820はPentium D 520を2個買うようなものだが、それでも割安だ。
□Pentium D(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/pentium_d/
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2005/050527.htm
□関連記事
【2005年5月21日】デュアルコアのPentium D 820と830が来週に入荷予定
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050521/etc_pentiumd823.html
【2005年5月7日】デュアルコアのPentium XEとPentium Dがデモ中、i945も
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050507/etc_xe340demo.html
| (Intel Pentium D) |
[撮影協力:俺コンハウスとドスパラ アキバ店とBLESS秋葉原本店とパソコンショップ アークとスリートップ2号店]