仮想化技術「Virtualization Technology」(VT)対応の最新型Pentium 4の662と672が発表と同時に店頭にお目見えした。
販売が始まったのはバルク品で、実売価格は672が77,490円、662が51,240円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
VTとは、CPUの仮想化技術。1つのCPUに複数の独立したリソースを割り当てることで、複数のOS実行や、よりセキュアなOS環境を構築できるようになる。これまでにもソフトウェアでVirtual Machine(VM)を立ち上げて複数のOSを実行させることはできたが、これをハードウェアで支援することにより、より高速かつセキュアな環境が作れる。IntelのVTに対して、AMDは「Pacifica」の名で同様の技術を取り入れる予定になっている。
新たにVT対応となった点以外は基本的に従来と仕様は同じ。製造は90nmプロセス、2次キャッシュは2MB、FSBは800MHzで、Hyper-Threading、Enhanced SpeedStep、EM64T、Execute Disable Bitなどをサポートする。外観もまったく変わっておらず、ヒートスプレッダ上のマーキングも特に目新しいところはない。
なお、VTの利用には、チップセット、BIOS、バーチャル・マシン・モニタ(VMM)などの対応が必要ということになっているが、詳細は不明。ショップも「代理店からCPUはi945チップセットで動作すると聞いているが、VTを利用する環境については不明。」としている。リテールパッケージ品の入荷も今のところ未定という。
□Pentium 4 662/672(Intel)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20051114comp.htm
http://www.intel.com/products/processor/pentium4/
| (Intel Pentium 4 672) |
| (Intel Pentium 4 662) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]