【 2005年12月29日号 】
CF×4枚でSATA接続のRAMディスクを作れるアダプタが登場
SDB35CF SDB35CF
SDB35CF SDB35CF
 コンパクトフラッシュ(CF)をIDEまたはSerial ATA接続のRAMディスクとして使えるようにするユニークなRAMディスクアダプタ「SDB35CF」がセンチュリーから登場した。実売価格は16,768円~17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「シリコンディスクビルダー」と名付けられたこの製品は、CFを最大で4枚装着でき、それをIDE(Ultra ATA/100)またはSerial ATA(転送速度1.5Gbps)接続RAMディスクとして利用できる。DDR SDRAMモジュールで同様の機能を実現するGIGABYTEの「i-RAM」の、言わばCF版だ。

 注目は装着したCF(Type1)に対してストライピングでアクセスすることによりデータ転送速度を向上させている点で、150倍速のCFを4枚使用した場合、IDE接続時で55MB/s、Serial ATA接続時50MB/sの速度が出るという。ちなみに、CFを2枚よりも4枚使用した場合のほうが転送速度は高いとのことだ。

 ただし、CFは2枚または4枚を装着する必要があり、1枚または3枚では使用できなくなっている。また、マイクロドライブが使えない点や、同型番、同容量のメディアを使用してほしいとしている点にも要注意だ。

 また、本体が3.5インチHDDと同サイズで、汎用的な3.5インチベイに内蔵できる点もメリット。ただ、4基のCFスロットのうち2基は基板の裏側に用意されており、本体から取り外さないとCFが装着できないのは若干面倒と言える。

 そのほか基板上には、IDE接続時のマスター/スレーブ設定を行うジャンパなどが搭載されている。

 機能的には「i-RAM」と競合するこの製品だが、「i-RAM」がバッテリを使ってデータ保持を行っているのに対し、「SDB35CF」はもともと不揮発メディアであるCFを使う点で安心感もある。高負荷時3W、待機時1.5Wという省電力性も魅力で、RAMディスク用パーツの新たな選択肢として注目されるのは間違いないだろう。


□SDB35CF(センチュリー)
http://www.century.co.jp/products/suto/sdb35cf.html
□関連記事
【2005年12月7日】RAM DISKカード「i-RAM」が1.2にバージョンアップして再入荷
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051217/etc_iram12.html
【2005年10月1日】SATA接続のGIGABYTE製RAM DISKカード「i-RAM」がデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051001/etc_iram.html

 (センチュリー SDB35CF)

[撮影協力:高速電脳]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。
[前の記事]: ACアダプタ付きのOC版RADEON X1800 XT搭載カードがASUSから
[次の記事]: SPDをスイッチで4段階に切り替え可能なDDR2 DIMMが発売

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.