【 2006年1月7日号 】
YonahことデュアルコアCPU「Core Duo」発売、対応マザーはなし
“真のデュアルコア”「Yonah」が登場、マザーは未発売
パッケージ Yonah本体
【パッケージ】【Yonah本体】
Yonah表面 Yonah裏面
【Yonah表面】【Yonah裏面】
スペック表記 スペック表記
【スペック表記】【スペック表記】
3モデル販売中 価格表
【3モデル販売中】【価格表】
 モバイル向けCPUで初のデュアルコア採用製品となるIntelの「Core Duo」がリテールパッケージ品で3モデル発売となった。

 実売価格はプロセッサ・ナンバ「T2300」(1.66GHz)が32,340円、「T2400」(1.83GHz)が39,354円~41,420円、「T2500」(2GHz)が56,480円~56,490円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。いずれも2次キャッシュ容量は2MBで、2つのコアが共有するタイプとなっている。

 Core Duo最上位モデルの「T2600」(2.16GHz)とシングルコア「Core Solo」の「T1300」(1.66GHz)の販売は、7日(土)時点では確認されていないが、一部ショップでは店頭価格表に予価(27,090円など)が表示されている。

●“真のデュアルコア”Yonah

 「Yonah」の開発コード名で呼ばれていた最新のモバイル向けCPUであるCore DuoとCore Soloは、対応チップセットの「Intel 945GM Express」「Intel 945PM Express」と、IEEE 802.11a/b/g準拠ワイヤレスLAN「Intel PRO/Wireless 3945ABG Network Connection」とで、同社のモバイル向けテクノロジ「Centrino Mobile Technology」の最新モデルを構成する。

 従来のPentium Mと比較すると、製造プロセスが90nmから65nmに進み、FSBも533MHzから667MHzへ向上したといった特徴があるが、やはり注目はCore Duoが採用するデュアルコアパッケージだろう。Core Duoの登場によって、従来はデスクトップPCでしか利用できなかったマルチタスク環境が静音PCやノートPCなどでも利用可能になるわけだ。なお、Core Soloはシングルコア構成となっている。

 ちなみにCentrinoの名称は、Core Soloとのセットでは従来どおり「Centrino Mobile Technology」だが、Core Duoとのセットになると「Centrino Duo Mobile Technology」と変化する。

●対応マザーボードはまだ先

 今回発売された3モデルの外箱に記されている主な仕様は、FSB 667MHz、2次キャッシュ2MB、動作電圧が最大1.3V(低クロックで動作するバッテリ最適化モード時は0.95V)。また、Core Solo 4モデルのTDPはデータシートでは31W(標準電圧時)とされている。なお、2次キャッシュは2つのコアが共有するタイプになっている。

 機能面では、省電力機能「Dynamic Power Coordination」や、動的キャッシュサイズ変更機能を付加した省電力機能「Deeper Sleep with Dynamic Cache Sizing」、浮動小数点数演算で高い性能を発揮するという「Digital Media Boost」などを搭載するのも特徴だ。64bit OSをサポートするEM64Tは非搭載。

 CPUの大きさや外観はPentium Mとほぼ同様。しかし、裏面のピン配列は478ピンの新しいタイプに変更されており、「mPGA479M」と呼ばれる従来型Pentium M用ソケットや、Pentium 4で採用されていたSocket 478とは物理的な互換性はなくなっている(ソケットの具体的な名称は不明)。このソケットを搭載したマザーボードは店頭発売されておらず、このCPUを動作させることはできない状態だ。

●期待度高く、早くも売り切れ

 対応マザーボードがない状態にもかかわらず、早くも売れ切れとなったショップもあり、期待度の高さが表れている。

 一部では対応マザーボードのサンプル展示が行われているが、早期のマザーボードやPC自作キットなどの発売が待たれるところだ。


□Intel Core Duo Processors(Intel)
http://www.intel.com/products/processor/coreduo/
http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/coresolo/
□関連記事
【2005年12月10日】次期Pentium M用デュアルCPUマザーの写真と性能表が展示中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051210/etc_x6dlp.html
【2003年4月5日】Pentium Mのリテールパッケージ品が早くも発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030405/etc_baniasbox.html
【2006年1月7日】Yonah対応マザーボードが展示中、AOpen製でi945GTを搭載
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060107/etc_i945gtmhil.html

 (Intel T2xxx)
 (Intel T1300)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。
[次の記事]: Preslerコアを採用したPentium D 9xx発売もEIST使用不可?

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