先週、ES品が一部ショップで販売されるというかたちでデビューを果たしたモバイルPC向け新型CPUのPentium Mだが、今週は正規のリテールパッケージ品が発売となっている。最上位モデルの1.60GHzが出回り始めたもので、実売価格は89,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
0.13μmプロセスルールで製造されるPentium Mの主な仕様は、FSBクロックが400MHz、2次キャッシュ容量が1MB、対応チップセットがi855PM/GM。複数のクロック/電圧で動作する拡張版SpeedStepテクノロジを搭載しており、1.60GHzモデルの動作電圧は通常モード時(動作クロック1.60GHz)が1.48V、バッテリ最適化モード(同600MHz)が0.96Vとなっている。
また、今回の1.60GHzモデルのピン形状は478ピンのMicro-FCPGA(このほかノートPC用のMicro-FCBGAも用意されている)で、データシートでは「mPGA479M」と呼ばれるZIFソケットに対応するとされている。つまり、このPentium Mを使うには同ソケットを持つi855PM/GM搭載マザーボードが必要となるわけだが、現時点では該当する製品は市販されていない。
現時点では個人ユーザーが手に入れてもほとんど利用価値がないこのPentium Mだが、今後は対応する自作PCキットなどが登場することを期待したいところだ。
□Pentium M(Intel/インテル)
http://developer.intel.com/design/mobile/pentiumm/pentiummoverview.htm
http://www.intel.co.jp/jp/products/notebook/processors/pentiumm/
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【2003年3月29日】Centrinoが早くもバラで?Pentium MのES品を販売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030329/etc_pentiummes.html
| (Intel Pentium M) |
[撮影協力:LAOX PC・DO SHOP]