ATI製ハイエンドGPUのRadeon X1950 CrossFire Editionを搭載したPCI Express x16対応ビデオカードのサンプルがTSUKUMO eX.とT-ZONE. PC DIY SHOPに入荷し、TSUKUMO eX.では30日(土)からCrossFire環境で動作させるデモが始まっている。
デモ機の構成は、Athlon 64 X2 4800+/メモリ1GBにRadeon X1950 CrossFire EditionとRadeon X1950 XTXとのCrossFire環境。ただし、30日(土)の段階ではまだ調整が完全ではない状態で、デモ機にも「X1950 CrossFireEdition いちおう取り付けましたが ちゃんと動いていません。ごめんなさい。ツクモex.」と書かれた貼り紙が付けられている。
具体的な状況は、ディスプレイをDVI接続した場合に3D Mark06とFINAL FANTSY XI オフィシャルベンチマークソフト(FFベンチ)ともに実行中に画面がブラックアウトする、アナログ接続だとFFベンチは正常動作するものの3D Mark06は実行途中でハングアップする、というもの。こうした状況で本来の性能がどれだけ出ているかは不明だが、3D Mark06のスコアは7,861となっていた。
Radeon X1950 CrossFire Edition搭載カードは、2枚のビデオカードを用いるCrossFire環境においてプライマリ側として動作する製品で、ブラケット部にRadeon X1950 XTX搭載カードにはないCrossFire用コネクタ(DMSコネクタ)が装備されているのが特徴。GPUのクロックは両者とも同じだ(コア650MHz、メモリ2GHz)。CrossFireで動作させるには、このほかにセカンダリ側となるRadeon X1950 XTX搭載カードと、CrossFire Xpress 3200などの対応チップセットを搭載したマザーボードが必要になる。
なお、すぐ隣ではAthlon 64 FX-62/メモリ1GBとGeForce 7950 GX2搭載カード2枚を用いたQuad SLI環境のデモ機も動作しており、こちらの3D Mark06スコアは8,355となっていた。Radeon X1950デモ機がまだ調整段階である点と、両デモ機ではCPUが違う点に注意したうえで参考にしたいところだ。
T-ZONE. PC DIY SHOPでは、早ければ来週にもSAPPIRE製のRadeon X1950 CrossFire Edition搭載ビデオカードが入荷するという。また、BLESS秋葉原本店でも、同製品が10月3日(火)に入荷する予定としている(すでに予約分で完売)。
□Radeon X1950 XTX(ATI Technologies)
http://www.ati.com/products/RadeonX1950/
□関連記事
【2006年9月16日】Radeon X1950 XTX/X1650 Pro搭載カードが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060916/etc_rx1950.html
【2006年9月16日】Radeon X1950 XTXのデモ開始、3DMark05のスコアは9,857
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060916/etc_r1950.html
【2006年3月4日】CrossFire Xpress 3200搭載マザーが早くも登場、ASUSから
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060304/etc_cfx3200.html
【2006年2月4日】RADEON X1900のCrossFire Editionを搭載したカードが発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060204/etc_r19cfe.html
| (ATI Radeon X1950 XTX) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.]