【 2006年10月28日号 】
水冷式Radeon X1950 XTX発売、CrossFireで6スロット消費
TOXIC X1950 TOXIC X1950
TOXIC X1950 TOXIC X1950
TOXIC X1950 TOXIC X1950

 水冷ユニットを装備したSAPPHIRE製のRadeon X1950シリーズ搭載ビデオカード「TOXIC X1950」がアスクから発売された。CrossFireを構成する2枚のビデオカードを水冷で運用きるのも特徴で、その際は合計6スロットも占有するなかなか大がかりなものになる。

 実売価格はRadeon X1950 XTX搭載モデル「TOXIC X1950 XTX 512M GDDR4 PCI-E DUAL DVI-I/VIVO」が約79,000円、Radeon X1950 CrossFire Edition搭載モデル「TOXIC X1950 512M GDDR4 PCI-E CROSSFIRE EDITION」が約82,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「TOXIC X1950」はポンプ、タンク、ラジエータなどが一体化した小型ユニットを装備した水冷型ビデオカード。水冷ユニットは拡張スロットに固定する形式で、ビデオカード - 水冷ユニット間のチューブやビデオカード用の水冷ヘッドは出荷時点で装着済み。ただし、ビデオカード本体が拡張カードスロットを2スロット占有し、チューブで繋がれた水冷ユニットがさらに1スロット占有するため、ビデオカード1枚のために都合3スロットが占有される形になる。

 なお、このユニットには「TOXIC」のロゴが入ったオリジナルのカバーが装着されているが、水冷システムそのものはThermaltakeの「Tide Water(CL-W0052)」のOEM品と見られる。固定可能な拡張スロットは、スリット形状からPCIスロットとPCI Expressスロットと思われる。

 映像端子の構成は、「TOXIC X1950 XTX 512M GDDR4 PCI-E DUAL DVI-I/VIVO」がDVI-I×2、ビデオ入出力×1、「TOXIC X1950 512M GDDR4 PCI-E CROSSFIRE EDITION」がDVI-I×1、DMS×1。ビデオメモリはいずれもDDR4 512MB。

 ちなみに、今回の2製品を用いれば水冷によるCrossFire環境の構築もできそうだが、拡張スロットが6基も必要になるなどハードルが高い。ThermalTakeからは冷却ヘッドを2基備えたSLI/CrossFire対応ビデオカード用水冷キット「Tide Water plus(CL-W0086)」が発表されているので、冷却能力などにこだわりがなければ、これの発売を待つのが無難と言えそうだ。


□TOXIC X1950 XTX(SAPPHIRE)
http://www.SAPPHIREtech.com/jn/products/products_overview.php?gpid=167&grp=3
□アスク
http://www.ask-corp.jp/
□Tide Water plus(ThermalTake Technology)
http://www.thermaltake.com/product/Liguid/All-In-One/cl-w0086/cl-w0086.asp
□関連記事
【2006年10月7日】Radeon X1950 CrossFire Edition搭載カードが発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20061007/etc_195cfed.html
【2006年9月16日】Radeon X1950 XTX/X1650 Pro搭載カードが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060916/etc_rx1950.html
【2005年11月19日】ビデオカード専用水冷キット「Tide Water」ようやく単体発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051119/etc_tidewater.html
【2005年10月15日】カード型水冷キットとビデオカードのセット品がデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051015/etc_evotide.html

 (SAPPHIRE TOXIC X1950 XTX)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPパソコンショップ アーク]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。
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