最大58MB/sという高速性をウリとするSAMSUNG製のSSD(Solid State Drive)。発売されたラインナップは2.5インチ1製品、1.8インチ2製品で、容量は全て32GB。接続インターフェイスはいずれもIDE(Ultra ATA/66対応)。 発売モデルの型番は2.5インチが「MCAQE32G5APP-0XA」、1.8インチが「MCBOE32G8APR-0XA」と「MCBOE32GQAPQ-MWA」。フラッシュメモリを使ったHDD互換パーツであるSSDの一般的な特性である無音動作や耐衝撃性、消費電力の低さ、ランダムアクセスの高速性などを受け継ぎつつ、これまで販売されていたSSDを超える高速性を実現しているのが特徴。 具体的な転送速度は、サステインリードが最大58MB/s、サステインライトが最大30MB/sとされており、これは最新の1.8インチHDD(サステインリード/ライト最大30MB/s程度)や2.5インチHDD(同550Mbit/s程度)に近い値と言える。読み込み待ち時間は最大1msで、HDDのシークタイムよりも高速。消費電力は0.1(アイドル時)~0.5W(アクティブ時)。 3モデルの違いは形状と接続コネクタ。「MCAQE32G5APP-0XA」は接続コネクタも含めて2.5インチ9.5mm厚HDDと同等で、「MCBOE32G8APR-0XA00」は同じく1.8インチ8mm厚HDD(東芝型)と同等。「MCBOE32GQAPQ-MWA」は1.8インチHDDと同サイズだが厚さ3mmと薄型で、接続コネクタもZIFコネクタを採用している。東芝製の1.8インチHDDにはZIFコネクタを採用するモデルもあるが、このZIFコネクタが同じものかどうかは不明。 自作PCで使えるSSDは、IDE/Serial ATA接続するHDD互換タイプからメモリーカードを変換して使うタイプまで、様々なものが発売されてきたが、単体でこれほどの速度が出る製品は非常に希。 □関連記事 【2007年3月23日】HDDとSSD、消費電力と性能の違いを調べる~SSDの今と今後(笠原一輝のユビキタス情報局) http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0323/ubiq181.htm 【2006年12月23日】SD4枚でRAID0を構築できる2.5"HDD型アダプタが少量販売 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20061223/etc_sd4.html 【2007年4月14日】Serial ATA接続のフラッシュドライブが発売、静音PC向け http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070414/etc_pqi.html 【2007年4月28日】DECA DCT18-25(今週見つけた新製品) http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070428/ni_i_hc.html#dct1825
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとパソコンショップ アークとBLESS 秋葉原本店]
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