ESAは、電源やケースファン、水冷ユニットといった機器の温度や動作状況などをマザーボードから監視し、適切に制御するための規格。使用時はマザーボードと各機器とを橋渡しするコントローラが必要で、この製品にはそのコントロール基板があらかじめ搭載されている。

　コントロール基板は本体内部の底面のほぼ中央部に搭載。基板には、マザーボードに接続するUSBコネクタ（ピンヘッダ）や、温度センサー、ケースファンなどに接続する端子などが数多く装備されている。基板の電源は5インチ光学ドライブなどと同様の4ピンコネクタで供給する。

　本体サイズは幅207×高さ521×奥行き644mm。ドライブベイ数は5インチ×4、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×6。ケースファンは120mmサイズをフロント/リア/サイドに各1基、トップに2基備えている。

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[撮影協力:ツクモケース王国]

　全体の色はマットブラック。フロントは丸みを帯びたデザインで、サイドパネルにはステルス爆撃機の特徴的な三角形スタイルを採用した排気口が用意されている。ほかに大きな特徴として、6段のオープンドライブベイを覆う大型のカバーが電動で自動開閉する仕組みを採用していることが挙げられる。

　カバーが閉まっている状態でスイッチを押すと、カバーがせり上がって最終的に天板と平行する形で固定される。閉じる場合もスイッチ一つで動作し、閉まる動作の途中で人間の手やドライブトレイなど障害物との衝突を検知すると、閉じる動作をやめて元に戻る安全装置もついている。

　ステルス爆撃機のレーダーに映らないという特徴とかけているのか、防振や防音機能も充実している。5インチベイと3.5インチベイはゴム素材の防振レールで固定でき、ケースファンも防振ゴムがあらかじめ装着されている。

　PCケースとしての基本スペックは、ATX対応、ミドルタワー、電源なし、水冷対応、5インチベイ×4、3.5インチベイ×2、3.5インチHDDベイ×2、フロント12cmファン×1、サイド8cmファン×2、リア12cmファン×1など。

[撮影協力:ソフマップ 秋葉原 リユース総合館]