セガの往年のゲーム機「セガサターン」の筐体を利用した改造PC(非売品)が、来週からデモされる。デモを予定しているのはツクモパソコン本店の3階「本店ケース王国」。同店は、今回だけでなく今後も改造PCの製作を行なっていくという。
●改造は秀逸、光学ドライブやスイッチ類も利用可能
このPCは同店スタッフが自作したもので、セガサターンの筐体にデュアルコアAtom搭載マザーボードやSerial ATA接続の2.5インチHDD、ATAPI接続の薄型光学ドライブなどが組み込まれている。同店いわくミニ四駆のパーツなども使っているという。製作費用は約5万円(セガサターンを除く)。
秀逸なのはセガサターンの筐体が持っている機能の大半が活かされている点で、POWER/EJECT/RESETスイッチやアクセスランプのほか、光学ドライブ、カートリッジスロット、前面のコントローラ端子(USBポートとして機能)もきちんと機能するようになっている。
光学ドライブは、PC用のスリムタイプ光学ドライブを分解して内蔵。また、カートリッジスロットの内部はUSBポートになっていて、ReadyBoost対応のUSBメモリを内蔵したサターン用カートリッジを挿入して使用できる。
●マウスもセガ純正品を改造
さらに、マウスもサターン純正の周辺機器「シャトルマウス」を流用。シャトルマウスの筐体にバッファロー製レーザーマウス内蔵しており、USB接続のマウスとして使用できる。ただし、灰色の中央ボタンは機能しないとのこと。
冷却システムは、本体背面の60mmファンとプラ板で自作したというダクト。ダクトは60mmファンとマザーボード上のクーラーとを結ぶもので、同店いわく、ダクトがないと十分に冷却されずCPU温度が72℃程度まで上がってしまうという。ダクト装着時のCPU温度は約55℃。
このほか、VIA製マザーボード用の80W ACアダプタ電源と電源変換基板、ディラックのATAPI-Serial ATA変換アダプタ「DIR-SSOA01」などが用いられている。
[動画] 起動の様子 / 48秒
[動画] マウス操作 / 5秒
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| (Intel D945GCLF2) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店]