AMD主催のユーザーイベント「AMD 秋の大収穫祭」が18日(土)に開催された。会場はカフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店(ブロックD2-[e2])。
イベント内容はRadeon HD 4000シリーズやAMD 790GXの紹介、さらにはGPGPU対応ソフトのデモなど。
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| 目玉はGPGPUデモ 発売中のソフトも | | | | | | | | | |   |
●目玉はGPGPUのデモ、
発売中の動画編集ソフトやSD→HDアップスケーリングなど
最大の目玉と言えたのが、GPGPUを生かしたソフトのデモ。
デモされたのは、製品版も発売されたばかりのGPGPU対応動画編集ソフト「SuperLoiLoScope」と、今年のクリスマスシーズンに製品版が登場するというSD→HDアップスケーリング機能付きの動画再生エンジン「SimHD」。
●公開中の「LoiLoScope」はエフェクトにGPUを利用
GPUエンコードも年内?
前者は「ソフトをさわった瞬間から映像編集できる」というコンセプトの動画編集ソフトで、ゲームのような軽い操作感覚でリアルタイムに動画編集できるのがウリ。
デモでは、その斬新かつ簡便なインターフェイスを披露、リアルタイムに適用できるエフェクト(拡大縮小/回転から色合い変更などもあり)などで注目を集めていた。
GPUとの関連では、こうしたエフェクト類がGPGPUで実現されているほか、「プログラムの作りもゲームのようになっており、その点でもGPUが利用されている」(メーカーのLoiLo)とのこと。
なお、現時点でのエンコードはCPUが処理するが、エンコード処理のGPGPU化も進めており、「早ければ12月上旬にはテスト版を公開できる」(同)という。
このソフトは製品版(プロモーション価格5,900円)が既に発売されているほか、フリー版の「LoiLoScope」も公開中。
10月下旬には製品版をバンドルしたRadeon HD 4850ビデオカード(Sapphire製)もアスクから発売される予定で、「ユーザーが気軽に触れるGPGPUソフト」、さらには「新しいインターフェイスのビデオ編集ソフト」として大いに注目できる。
□LoiLoのホームページ
http://loilo.tv/
□製品情報
http://loilo.tv/product/1
●アップスケールエンジン「SimHD」は年内公開予定
【SimHD】 |
【右はアップスケール済み】 |
【SimHD】 |
【右はアップスケール済み】 |
一方のアップスケーリングエンジン「SimHD」は、DVDやSD解像度の動画をGPGPUでHD解像度にアップスケール、HD解像度での視聴が出来る、というもの。開発元はアークソフト。
利用できるGPUはRadeno HD 3xxxシリーズ以上のGPUで、同じ事をCPUのみでやった場合に80%程度だったCPU負荷が最大35%程度に落ちるという。既にエンジン部分は完成しており、クリスマスシーズンに向けプレイヤーソフトとして登場させる準備を進めているところという。また、今後はノイズ削減やブロッキングノイズ低減、アンチエリアスなどの処理も追加していく予定とした。
□ArcSoft
http://www.arcsoft.com/public/
□AMD 秋の大収穫祭(日本AMD)
http://www.amd.co.jp/shukaku/
| (AMD製品) |
[撮影協力:日本AMD]