【 2008年11月1日号 】
“ネットブック”に適したインナーケースはドレだ?
Part.2 ちょっと「!」な番外編 & ベスト3
Text by 橋本 新義
 前回は、“ネットブック”に使えるインナーケースの中から、代表的な6つの製品を紹介した

 今回は、ちょっとユニークな番外編的ケースを3つ紹介、また、筆者が使って気に入った「ベスト3」をさらに詳しくレポートしたい。


□ネットブック/UMPC特集
http://www.watch.impress.co.jp/headline/extra/2008/netbook-umpc/

□関連記事
【2008年10月25日】“ネットブック”に適したインナーケースはドレだ?
Part.1 定番ケース6モデルを俯瞰する
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081025/sp_netbook.html


  
ちょっと「!」な番外編
  
 
 
番外編その1:インパクト抜群のEeePC用ケース!! その実態は……?
ECLAIR はこBO
はこBO
はこBOの外観。黒いアタッシュケースのような形状(実は紙だが)なので、強烈なインパクトがある
はこBO
内部を空けると、強烈な印象の保護スポンジに収納されたEeePCが……!! このインパクトの強烈さは、絶対にほかのケースでは真似できないものだ
はこBO
EeePC 901-Xを収納したところ。このように、ほぼぴったりのサイズで収まってしまうため、専用ケースのようである
はこBO
パッケージはこのように、本来の目的である3.5インチHDD向けとなっている(笑)
はこBO
内部のスポンジはこのように切り取る。このスポンジは元から取れるので、中央の間仕切りだけを切り取ればよい。戻せばHDD収納用にも使える
実売価格:約5千円 【製品情報
- 収納可能なネットブック -
EeePC 4G-X △(ちょっと余る) / EeePC 901-X ○
Wind NetBook U100 △(ちょっとはみ出す)


 まずは番外編的な製品から紹介したい。1製品目は、ちょっとワケアリのアウターケースとなる「はこBO」だ。

●インパクト重視派にオススメ

 個人用として売れているネットブックだが、他の低価格ノートPCと同様に、個人用兼仕事用として使っているユーザーも多いという。いささか使い古されたフレーズだが、ビジネスの現場では、インパクトが勝負を決めることもある。プレゼンテーションなどの現場で戦うビジネスマンは、「他の人と同じケースではイヤだ!! もっと強い印象を与えるケースが使いたい」という欲求が強い方もおられるはずだ(?)

 そうしたインパクト重視派にとくにオススメしたいのだが、このケース。実質的にEeePCシリーズ(というかEeePC 901-X)専用となるのだが、抜群のインパクトを持っている。写真をご覧いただければお分かりいただけるだろうが、本製品を空けると、黒いトランク状のケースから、スポンジに厳重に保護された状態のEeePCが現れる様を見せることとなる。この雰囲気は、有無を言わせないとんでもなく大きなインパクトを醸し出すのだ。

●実はこれって………

 さて、本製品には、もう1つ番外編たる理由がある。読者諸兄の中には、写真のスポンジを見て(あるいは型番で)気づかれた方もおられるかもしれない。

 実は本製品、本来は3.5インチHDDを持ち運ぶためのケースなのである。内部の保護用スポンジの仕切りを切断すると、偶然にも、EeePCシリーズにちょうどよいサイズとなる、というのがそのタネだ。

 加工といっても、実は内部の縦の仕切りを切断するだけなので、カッター1本あれば5分で終わってしまう簡単なものである。さらにこの仕切りを戻すと、元の3.5インチHDD収納用にも簡単に戻せる。

●意外に便利、ただし対応機種は要注意

 と紹介すると、「……単なる一発ネタ?」と思われる読者もおられるだろう。たしかにそれは否定しないが(笑)、実は紹介するだけの実用性はしっかりとある。とくに衝撃保護の点。本製品はもともとHDDを運ぶためのケースなので、衝撃吸収性に優れたスポンジなどが貼られているため、一般的なインナーケースよりも衝撃にも耐える。

 ただし本体素材は紙なので、尖ったものなどからの保護性能は決して高くはない点には留意が必要だ。

 また、本製品は3.5インチHDDを4台運べるのだが、EeePCは2台分で収まってしまうため、EeePC×2台や、EeePC+ACアダプタなどの周辺機器、あるいはEeePC+3.5インチHDD×2台といった柔軟な(?)構成での運搬が可能なのだ。

 欠点は、インナーケースとしては高価な点と、対応機種があまりにも狭い点だ。といっても、EeePCより大きなWind U100などは、周辺のスポンジを切り取ることで収納可能である(ただしその場合、かなりの手間がかかる点と、3.5インチHDD収納用としては使えなくなってしまう点には注意が必要だが)。


 
番外編その2:ACアダプタにも専用ポーチを!!
サンワサプライ IN-AD1BK(ACアダプタ用ポーチ)
IN-AD1BK
「ACアダプタ」と収納物が大きく書かれた、目立つパッケージ。店頭でも一目でわかるデザインだ。
IN-AD1BK
EeePCシリーズのACアダプタを収納したところ。天面の素材がメッシュ状のため、内容物が非常にわかりやすい
IN-AD1BK
内部の大きさにはかなりの余裕があるため、ネットブックで多い太いタイプのACケーブルとアダプタを余裕で収納可能だ
実売価格:約700円 【製品情報

●ACアダプタもポーチに入れて持ち運ぼう

 ネットブックをアクティブに使っていると、実は扱いに困るのがACアダプタの持ち運びだ。実は本体と合わせて持って行く必要性が意外に高いACアダプタだが、本体の収納を前提としたインナーケースでは、ACアダプタまでの収納はフォローできないのが一般的だ。

 そうした際に非常に便利なアイテムが、この製品。なんと、ACアダプタ専用のポーチなのである。実は大手量販店では、隠れたヒット商品となっている。

 特徴は、天面はメッシュ状になっており、中身の収納状態が開かなくても見える点だ。水や衝撃などからの保護という点では弱いが、どこに入っていたっけ? と探す時に一目でわかるのは、使ってみると実はかなり便利だ。

 また、開閉の固定はファスナータイプであるため、少々重量が重いACアダプタでもしっかりと固定できる。素材はナイロンと一般的だが、織りや各所の縫製はしっかりとしているため、耐久性もかなりのものだ。

●収納用としても便利

 モバイル用途だけでなく、家庭内などでも非使用時の収納用として使えるのも見逃せないポイント。意外と邪魔なACアダプタが奇麗に収納できるグッズは意外とないため、使ってみるとかなり便利に感じられるはずだ。

 また、ポーチとしても、意外とありそうでないサイズであるため、各種のケーブルなど、収納時に細長くなってしまう小物をまとめておけるというメリットがある。

 周辺機器もすっきり収納したい、というユーザーは、ぜひとも実物を見て検討して欲しい一品だ。



 
番外編その3:ひざの上で使う派に向けた至高の(?)一品
イケア BRADA ラップトップサポート
BRADA ラップトップサポート
BRADAと説明書(左)。IKEA製品らしく、写真を見ただけでどんなアイテムか分かるような作りとなっている。ちなみに、この写真で下の方を手前に置くのが正しい設置方向だ
BRADA ラップトップサポート
裏面のビーズクッションは吸湿性の高い麻と思われる布にくるまれており、汗などの影響を軽減している
BRADA ラップトップサポート
テーブルの大きさは、筆者使用の14.1型液晶搭載ノート(東芝のDynabook SS/LX)でもこの程度の余裕がある。ネットブックの大きさであれば、マウスのスペースを含めても余裕だ
BRADA ラップトップサポート
使用者から見て右側面には、携帯電話やマウスを収納するためのポケットが付いている。少々大きさが小さい印象もあるが、使ってみると便利な設計だ
BRADA ラップトップサポート
クッションの麻の外装は取り外し可能で、さらに中のビーズクッションも黒い袋に入っているため、洗濯も簡単だ。ちなみにファスナーの取ってとしてクリップが付いているのは、正式な仕様だ(ユーザーが取り付けるように、マニュアルに書かれている)
実売価格:2,490円 【製品情報

 最後に番外編として、もう1製品紹介しよう。これはケースという範疇からは半分外れるアイテムだが、非常にユニーク、かつ便利で、さらに類似製品がないというアイテムだ。

 イケアが発売している「ラップトップサポート」と呼ばれる、「ノートPCのひざ置き支え」である。

●ひざ置き用の専用クッション

 自宅の机がない場所でネットブックやノートPCを使っている際に、意外と多いのが椅子に座って、ひざの上にノートPCを置くスタイルだ。現在のノートPCの先祖となった持ち運べるPCは、ひざの上に置くことから「ラップトップ」と呼ばれていたが、このようにひざ上設置は、由緒のある置き方である。

 しかし現在のノートPCは、きょう体全体で発熱する機種が増加した点などから、底面にかなりの熱を持つ機種が多い。ほとんどの機種のマニュアルで注意点を読むと、低温やけどの危険性から、ひざ上の設置をあまり推奨していないという機種が多い。

 また、ひざの上のノートPCを直接置くと、固定が難しいという問題もある。キーボードを快適に打つ場合などは、安定した設置が非常に重要なのだが、ひざ上ではなかなか難しいことがある(小さなネットブックではなおさらだ)。

 この製品は、そうした「ひざ上派」の問題を解決するために作られた製品だ。硬質プラスチックの簡易テーブルの下にビーズクッションが取り付けられた構造になっており、ヒザの上にビーズクッション側を置くと、プラスチックのテーブルがひざの上にできる、という構造だ。

 ひざの角度や細かな段差はビーズクッションで吸収できるため、テーブルは安定して設置できるという仕組みだ。

●14.1インチクラスでも利用可能

 テーブルの面積はかなり大きく、ネットブックどころか、14.1インチクラスのノートPCとマウスを併用しても、「ちょっと狭い」ぐらいで操作できる。さらに、ノートPCを使っているときに近くに置いておきたい、携帯電話やマウスといった小物を収納するためのポケットも付属している。

 他にない系統のオンリーワン製品なので、良い悪いは簡単には評価できないものの、腕の疲れの点などから、ノートPCをヒザの上に置いて使うユーザーには非常に便利な品である。

●「ひざ上派」必携?

 ただし、本製品はビーズクッションの角度の付け方などに若干のコツが必要なので、多少の慣れが要る点と、IKEAしか入手できないアイテムのため、地方の読者などは入手の難易度が高い点など、若干の問題がある。しかし、それ以上に、ひざ上派にとって、この製品の快適性は捨てがたい魅力がある。ひざ上派ユーザーは必見モノの一品だ。




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 (キャリングバッグ)


※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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