IntelやAMD、NVIDIA、Seagateなど、多数のパーツメーカーが出展するイベント「DIY PC Expo 2008 Autumn」が11月2日(日)~3日(月/祝)に開催された。主催はDIY PC Expo実行委員会で、後援は株式会社アスク。場所は秋葉原コンベンションホール(ブロックC2/秋葉原ダイビル2階)だ。
出展したメーカーは、前記のほかに、MSI、ELSA、DFI、Leadtek、areca、Adaptec、3ware、RAIDON、OCZ、3R SYSTEM、Thermaltakeなど20社以上。核になるテーマや展示は無い反面、ビデオカード/HDDからハイエンドRAIDカードまで、様々なジャンルの未発表/最新製品が展示されており、「PCパーツの1~2ヶ月先」を知るには興味深いイベントになっている。
□DIY PC Expo 2008 Autumn
http://www.diypcexpo.jp/
●LeadtekがSpursEngineカードをデモ
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【SpursEngineのウエハ】 |
【SpursEngineのウエハ】 |
中でも興味深い展示といえたのが、Cellをベースとしたストリームプロセッサ「SpursEngine」を搭載したLeadtek製カード「WinFast PxVC1100」の展示だ。
SpursEngineは、PS3のCellにも搭載されているSPEを4基と、MPEG-2やMPEG-4/H.264のハードウェアエンコーダ/デコーダなどを統合した画像処理向けのプロセッサ。用途としては、動画のトランスコードや編集、アップコンバートなどが挙げられており、ちょうど対応ソフトが出つつあるGPGPUの対抗馬とも言える存在だ。
発売は14日(金)で、秋葉原でデモされるのはこれが初めて。会場では、製品にも添付される動画編集/トランスコードソフト「DVD Movie Writer」がデモされているほか、CRI・ミドルウェアがSpursEngineを使ったH.264の高速エンコード 技術を解説、その実力を体験できるようになっている。また、「応用例」として、小型筐体にカードを入れたPCなども展示されており、「自作キットとしての販売も検討している」(Leadtek)という。
SpursEngineについては、3日(月)に解説セッションも行われる予定だ。