小型コンプレッサを使ったガス冷機能付きのATXケース。メーカーはThermaltakeで、「水冷よりも高冷却」「空冷よりも静音」をウリとする。 冷蔵庫と同様の冷却サイクルでCPUを冷却する「MicroRefrigeration冷却システム」を標準搭載したATXケース。システムはコンプレッサー、蒸発器、膨張弁、コンデンサ、CPU用冷却ヘッドなどから構成され、ケース内は結露防止材で巻かれた銅配管が縦横に行き来するという見た目になる。ちなみに冷媒は「R134a」とされる。 最大のウリは「空冷/水冷よりもさらに冷える」(Thermaltake)点。同社のテストによると、空冷でコア温度90℃、水冷でも同70℃だったCore 2 Duo E8400(4GHz OC動作)+GeForce 8800 GTのシステム(環境温度25℃)が同システムでは50℃で動作できたとされる。また、冷却液の補充が必要な水冷と違い、液量管理や補充が不要で、メンテナンスフリーであることもメリットという。 冷却機構の対応CPUはLGA1366/775。ただし、内部配管の都合上、対応できるマザーボードが限られており、ThermaltakeではASUSやGIGABYTE、MSIなどの一部マザーボードを対応モデルとして公開している。 また、動作音は「空冷よりも静か」(同社)で、冷却機構そのものの消費電力は「50W(電源容量としてはプラス100Wを推奨)」(同)とされる。 ベースとなっているケースは、同社の大型モデルXaser VIで、側面窓付き/電源なしという仕様。 □対応マザーボード一覧(Thermaltake) http://www.xpressar.jp/product/rsc100/rcs100-spec.html □関連記事 【2月14日】水冷より冷える「ガス冷」ケースがThermaltakeから発売。冷蔵庫同様の冷却方式、動作音は「空冷より静か」 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090214/etc_ttake2.html 【2007年12月22日】Thermaltake Xaser VI(VG4000BNS)(今週見つけた新製品) http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20071222/ni_i_cs.html#v4bns
|