先週、「LGA1366対応」として登場したNehalem-EP版Xeonだが、今週、「Core i7とXeonの双方に対応する」(メーカー)というマザーボード「X8STi-3F」がSUPERMICROから発売された。実売価格は62,790円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ただし、販売しているUSER SIDE マルチ・スペースでは「Xeon用として入荷したもの」と説明している。
この製品はLGA1366を1つ備えたシングルCPU対応品。Webサイトなどでうたわれている対応CPUは、Core i7やシングルCPU版のXeon 3500シリーズ、そしてデュアルCPU版のXeon 5500シリーズで、メモリに関しても一般的なunbufferdタイプが利用できるとされている。
マザーボードそのものはサーバ向け仕様で、8チャネルのSAS、2系統の1000Base-T LAN、VGAなどを搭載。チップセットにはX58+ICH10Rが採用されている。拡張スロットはPCI Express x16が1本、PCI Express x8とPCIが各1本。DIMMスロットはDDR3 DIMM×6。フォームファクタはATXだ。
Core i7とLGA1366版Xeonに一部互換性があることが確認できた、とも言える状況だが、今のところ他のCore i7用マザーボードでXeon対応をうたう製品はほとんどない。また、Xeonは、原則として2個セットでの販売が標準になっており、CPUクーラーもリテールパッケージに含まれないなど、ハードルも高い。
ただし、XeonにはTDP 60Wの低電圧/低クロック版や80W版、あるいはデュアルコアのローエンド品など、Core i7以上の様々なバリエーションが用意されている。対応マザーボードが増えるようなことがあれば、一躍注目されることもありそうだ。
なお、11日(土)に行われたIntelのイベントでは、「サポート外」との注記付きながら、Core i7向けのIntel製マザーボード「DX58S0」とXeon L5520の組み合わせによるデモが実施されている。
ちなみに、「Core i7とXeonの双方に対応する」とうたうマザーボードが発売されたのは昨年12月の同社 X8SAXに続いて2種類目。ただしその時点では、Xeon 3500/5500は正式発表前で、CPUの詳細なども不明だった。
□X8STi-3F(SUPERMICRO)
http://www.supermicro.com/products/motherboard/Xeon3000/X58/X8STi-3F.cfm
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[撮影協力:USER SIDE マルチ・スペース]