【 2009年10月24日号 】
マルチタッチ液晶が多数デモ、便利だがコツも必要?
マイクロソフト社長もステージで失敗
 24日(土)、25日(日)に開催されるマイクロソフトのイベント「セブン博」では、多数のマルチタッチ関連製品がデモ。

 自作PCでも利用できるアイ・オー・データのマルチタッチ液晶「LCD-AD221FB-T」も操作可能な状態で多数展示されている。この製品が、操作できる状態で一般展示されたのはおそらく初めてだ。

●セブン博でアイ・オー製品が多数デモ

 「LCD-AD221FB-T」はフルHD表示の液晶パネルと光学式タッチセンサーを組み合わせた21.5インチ液晶ディスプレイ。当然マルチタッチ対応で、映像インターフェイスとしてはDVI-D(HDCP対応)とVGAを装備、タッチパネル部分はUSBで接続する。

 発売時期は、当初「10月末」とされていたが、その後開発遅延で発売も遅延、現在は11月中旬予定とされている。店頭予想価格は49,800円前後の見込み。

 「セブン博」の展示会場では、PCメーカー以外の多くのブースでこの製品が利用されており、気軽に試用できる状況だ。


●タッチ操作は直感的で便利、ただしコツも必要
 強い光で操作失敗も?

 Windows環境ではなじみの少ないマルチタッチ液晶だけに、会場ではうまく操作できない人もちらほら見られた。「セブン博」1Fで行われたマイクロソフト樋口社長の操作デモでは、なんと社長自ら操作を失敗するというハプニングがあったほど。ちなみにこれは「ステージの強い光(デモ機は光学式センサー搭載品)と慣れない立ち姿勢での操作が原因」(マイクロソフト)という。

 体験してみると直感的で非常に便利なマルチタッチだが、どうやらスムースな操作にはいくつかコツがある模様。

 アイ・オー・データ製品などで採用されている光学式センサーの場合は、「指の影」を使って位置を判定するためか「つめの先」ではなく、「指先」で操作するのがまず良さそう。また、「“指で押す感覚”で操作すると、操作に使っていない指がつい光学センサーの検出範囲(液晶面より数mm)に入ってしまい、結果として誤検出を起こす」(マルチタッチ関連メーカー)という。このため、「押す」のではなく、「軽く触る」という感覚がいいようだ。

 また、ページ送り/ページ戻りに使う「フリック操作」の場合、「画面を押して指をはらう」という指の動きがドラッグ操作とほぼ同じ。高速に行うとフリック操作、低速ではドラッグ操作と認識されるため、フリックをしたい場合は特に「素早く」を心がけて操作したほうがいいだろう。

 なお、フリックの「操作方向」が「ページ送り」でイメージする矢印方向と逆なのも要注意。指を押して左に払う、つまり「←」をイメージするとページ送りに、逆に「→」をイメージする操作をするとページ戻りということになる。これは「矢印」をイメージするのではなく、置いてある紙を指で動かすイメージで操作すると混乱がなくなる。

 操作のイメージは僚誌PC Watchの解説記事を参照のこと。

□関連記事
【2009年10月23日】Windows 7の新機能「Windowsタッチ」とは何か(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/7touch/20091023_323675.html
【2009年10月24日】「セブン博」開催、ウルトラセブンや水樹奈々が来場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20091024/etc_win7h0.html

マイクロソフト Windows 7

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。