SSDをキャッシュとして利用、HDDの性能を高めるというSilverStone製アダプタ。 この製品は、SSDをHDDの「外付けキャッシュ」として使い、データアクセスを高速化させるというユニークなアイテム。PCの起動時にHDDのデータを先頭セクタから順にSSDにコピー、リード要求があった場合、SSDにそのデータがあればSSDからリードを行なうという仕組み。 こうした仕組みのため、特に先頭セクタ部分に対してランダムリードを行なう作業(OSの起動など)で大きなパフォーマンス向上が期待できるという。また、キャッシュが使われるのはリード時のみ。ライト時はHDDに直接データが書き込まれるため、SSDのライトの遅さや書き換え回数の制約といった欠点を回避できるとのこと。 また、「いったんアダプタを利用しはじめた後、アダプタを取り外しても、HDDをフォーマットするなどの処理は必要なく、そのままHDDを利用できる」(SilverStone)という。 利用開始時はアダプタとSSDを取り付けるだけでよく、HDDのフォーマットなどは必要ないが、HDDは予めデフラグしておいた方が高いパフォーマンスが発揮できるとされる。 製品構成は、2.5インチのSerial ATA SSDを装着する3.5インチベイ用マウンタと、ファームウェアアップデート用のUSBケーブル(ピンヘッダ接続)など。SSDを装着したマウンタを介してHDDとSerial ATAホストアダプタ(マザーボードなど)とを接続する仕組みで、マウンタの内側にはSSD用のSerial ATAポートが、外側にはHDDとホストアダプタに接続するためのSerial ATAポートがそれぞれ用意されている(HDD用ポートはSerial ATA電源ポートも装備)。 本体サイズは幅130.5×高さ25.4×奥行き101.6。 なお、オリオスペックでは実際の製品をテスト、詳細なベンチマーク結果を同社Webサイトで掲載している。
□オリオスペックによるベンチマーク結果 http://www.oliospec.com/item_detail/itemCode,SST-HDDBOOST/
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