【 2010年4月10日号 】
「神様」がi7-980XとSSDを解説、
「もっと他社がんばれ」とエール
 10日(土)に開催された「Server Expo 2010」では、「神様」ことIntel 天野氏もセッションに登壇。

 氏はその後、T-ZONE. PC DIY SHOPでもゲリラセッションを実施、思わず「もっと他社がんばれ」とエールを送る一幕まであった。

 Server Expo 2010については別記事も参照のこと。

●SSDは容量削減で耐久性向上

 天野氏がまず登壇したのは「Server Expo 2010」の最終セッションで、テーマはXeonとSSD。「Xeonを解説するのは久しぶり」という同氏、緊張気味なのか、珍しく(?)まじめな展開。「立てよ!サーバ!ジークXeon」など時折シャレをはさみつつ、Intel公式資料で、仮想化やサーバのコストなどが解説された。

 といっても、そこは天野氏。テーマがSSDに及ぶなり「未利用領域(スペアエリア)を確保することで、SSDの耐久性が向上する」とマニアックにアピール開始。「個人的なネタ」と断りつつ、スペアエリア確保方法の解説とデモを行った。

 ちなみに解説されたのは「FDISKなどで、パーティションを小さく切る簡易な方法」と「ATAコマンドでSSD容量を小さく設定してしまう方法」の2種類。後者は設定ソフトなども入手する必要があるが、OSなどに左右されない方法で、いかにもマニア向きといえそう。


●「もっと他社がんばれ」

 「Server Expo 2010」終了後はT-ZONE. PC DIY SHOPでゲリラセッション。

 ここでのテーマはCore i7で、もちろん天野氏の得意分野。一転したマニアックぶり全開で、Core i7-980Xの付属クーラーが静音モード(Q)とパフォーマンスモード(P)を持つことや「(PCにつけた状態なら)3フィートの高さから落としたテストもしている」「Gulftownコアの出荷量は夏までは厳しい」など、Core i7-980Xを様々に解説。

 また「標準では8コアまでしか対応しないWindows XPで、そのままCore i7-980Xを使うとえらいことなる」として12コアをすべて使う方法も説明した。

 その後は質問タイムになったが、ここがなかなかの見せ場。

 質問に答えて「もっと他社がんばれ」とエールを送る場面や、「(もし他社から6コア製品が出てきても)コア数を楽しみたい、というのはともかく、全体の性能も良く見て買っていただきたいかな」と自信を見せる場面、「6コアは年内に下のほうに降りてくるんでしょうか?」との問いに答えて「結構ないかな……いや、、たぶん、みんな高い、と言うと思います」と返答する場面、「LGA1156対応/32nm対応のCeleron」としてネットで話題になっているCeleron G1101に関する質問に対し、「ロードマップにない、“オフロードマップ”の製品で一般製品とは扱われていないもの」と説明する場面など、興味深い質問タイムになっていた。

□Celeron G1101(Intel)
http://ark.intel.com/Product.aspx?id=43523

Intel

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。