【 2011年2月26日号 】
インテル初の6Gbps SATA-SSDが近日発売、
最大500MB/s、天野氏がアピール

 Intel初の6Gbps SATA対応SSD「510シリーズ」が、近日中に発売されることが明らかになった。

 これは、26日(土)に行われたイベント「自作の祭典2011」で、「神様」ことインテル 天野氏が明らかにしたもの。

 同氏によると、「うとうとしていると発売される、でも明日(27日)じゃない」という近さで発売される予定。価格は「スペックが高い分、既存モデルよりも上位になるが、3万6万はしないだろう」(同氏)という。

 ラインナップは120GBと250GBの2種類とされる。


●新シリーズ「510」、リード最大500MB/s

 今回紹介されたのは、従来モデル「X25-M」の上位に位置するというIntel SSD 510シリーズ。

 最大の特徴は6Gbps SATAに対応したことで、公称速度もリード最大500MB/s(250GBモデル/6Gbps環境)、ライト最大315MB/s(同)を実現。3Gbps 環境でもライト265MB/s、リード240MB/sが可能という。ただしランダムアクセス性能を示すIOPS値はX25-M(リード時35,000IOPS/ライト時6,600〜8,600IOPS)より落ちており、リード時20,000IOPS、ライト時8,000IOPSになっているという。

 また、Intel製の34mm MLC NANDチップが採用されていることや、同社の従来ツール(Toolbox / DataMigrationソフトウェア)が利用できること、リテールボックスで発売されることなども説明された。

 なお、コントローラチップに関する説明は無かったが、セッション中では「桜の咲くころには、外国人部隊じゃない、うちの内製のSSDもお待ちかね」とも表現。今回の製品が「外国人部隊」であると取れるような表現にも思われた。

 ちなみにこのセッションのタイトルは「インテルSSDの7・5・3」。

 天野氏曰く、「プロセッサ(Core i3/i5/i7)にあわせてSSDも7・5・3にしていきましょう」とのことで、今後のラインナップもハイエンドの700番台(X25-Eの後継)、クライアント向けの上位版である500番台、そしてコストパフォーマンスを意識した300番台に分類されていくという。

 セッションではロードマップも公開されたが、図中には今回の510シリーズに加えて、1月上旬に海外で発売されたMini-SATAモデル「310シリーズ」や基板だけの小型SSDも図示。「300番台」の部分には310シリーズとは別のモデルもあるようなボックスも残っていた。


●チップセット不具合はトランジスタ1個分?

 なお、いつも軽いノリで始まる天野氏のセッションだが、今回は「インテルさん…SSDの前になんか話すことないんですか?」というスライドから神妙にスタート。

 あくまでも「自分の意見」と前置きしつつ、「(チップセットのリコールは)長い目で見ればよかったとは思うが、製品の流れを止めてしまったことは本当に厳しい」と氏の感想を話していた。

 ちなみにこの件、「社内で“話していいですか?”と聞いたら、みんなNoと言います(苦笑」(同氏)とか。技術的な詳しい説明は無かったが、会場からの質疑に答えるかたちで、「(不具合改善版である)B3ステッピングは不具合を修正しただけ。“良かれ”と思ってつけたトランジスタ1個分を使わないように改良したのみで、機能的な変更はない」と説明している。



□Intel 6シリーズチップセット問題 リンク集(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/backno/intel6/

□関連記事
【2011年2月5日】Intel 6シリーズに不具合、Sandy Bridgeマザーは全品販売停止
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110205/etc_intel.html

Intel SSDSC2MH

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。