【 2012年3月21日 】
Pico-ITXマザーが久々に登場、Atom搭載
小型自作キットも発売

 Pico-ITXマザーボード久々の新製品が登場、初のAtom搭載製品が発売された。

 発売されたのは、COMMELLブランドのAtom N450搭載モデル「LP-170G」とAtom D525搭載モデル「LP-170C」の2機種。実売価格は両モデル29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 また、LP-170Cを搭載した超小型PC自作キット「CMB-170」も発売された。マザー単体にはないDVI出力機能を備えているのも特徴。実売価格は47,780円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。


●Atom N450/D525を搭載

 LP-170GはシングルコアでTDP 5.5WのAtom N450(クロック1.66GHz)を、LP-170CはデュアルコアでTDP 13WのAtom D525(クロック1.8GHz)を、それぞれ搭載したPico-ITXマザーボード。Pico-ITXマザーの新製品を店頭で確認したのは、2008年5月のVIA製品以来、約4年ぶり。

 いずれも搭載CPUは45nmプロセス製造の前世代Atomだが、100×72mmというサイズの基板はやはり驚異的とも言えるコンパクトさだ。

 CPU以外のスペックは両モデルほぼ共通。スロット数はPCI Express Mini Card×1、SO-DIMM×1(DDR2 667、LP-170Gは最大2GB、LP-170Cは最大4GB)。主な搭載機能はVGA、LVDS、Gigabit Ethernet、3Gbps SATA、USB 2.0、サウンド。

 I/Oパネル部にはVGA、RJ-45、PS/2の3つの端子のみが用意されており、USB 2.0やサウンドなどの機能を使う場合は、基板上のコネクタに付属のケーブルやブラケットを接続する必要がある。

 電源は基板上の2ピンDCコネクタから供給。このコネクタにACアダプタを接続するための変換ケーブルが付属している。対応入力電圧は12V。

 そして注目は、LP-170Cを搭載したPC自作キットのCMB-170。サイズが125×90×80mmという超小型ケースを採用するほか、同社製のLVDS−DVI変換モジュール「ADP-L2DXT」を搭載することで、マザー単体にはないDVI出力機能を実現しているのも魅力だ。Pico-ITXマザーでPCを自作したいがケースを入手するのが難しい、という人にとっても狙い目だろう。

 ドライブベイ数は2.5インチ×1(3Gbps SATA接続)。このほか、CFカードスロットを1基備える。電源は付属の80W ACアダプタで供給する。


□LP-170/CMB-170/ADP-L2DXT(Taiwan Commate Computer)
http://www.commell.com.tw/Product/SBC/LP-170.HTM
http://www.commell.com.tw/Product/IPC/CMB-170.HTM
http://www.commell.com.tw/Product/Peripheral/LVDS%20Convert%20Module/ADP-L2DXT.HTM


□PC DIY SHOP FreeTによるCMB-170の製品情報
https://freet-diy.jp/goods_list/goods_list_3.php?p=1&called=category&sort=new&disp=20&vctg_no=78&now_page=1&o_no=2101000002617

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【2010年8月28日】DDR3対応Atomが初登場、クロックも向上
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100828/etc_gigabyte.html
【2008年5月24日】TDP1WのCPU付きPico-ITXマザーが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20080524/etc_via.html


COMMELL LP-170G

[撮影協力:PC DIY SHOP FreeT]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。