【 2012年6月23日 】 | |
【PC-DIY EXPOレポート】ストレージ編: プレクスターの赤いSSD「Ninja」登場、現行Thunderboltでも光転送?ほか |
「2012 AKIBA PC-DIY EXPO 夏の陣」では、SSDやHDDメーカーも出展、さらにIntelが現行Thunderboltで光転送するデモなどを行なっている。
以下、それらの内容を紹介しよう。.
●プレクスター製SSD「Ninja」「M5S」登場
SSDではプレクスターが新モデル「M5S」を展示。
リンクスSR(ブロックG2-[b4])でのイベントの様子
リンクスSR(ブロックG2-[b4])でのイベントの様子M5Sは「M3」の上位にあたる製品で、Marvell製コントローラ「88SS9174」とMicron製NANDチップを搭載。128GB品の公称スペックは最大リード520MB/s、最大ライト200MB/sで、キャッシュには256MBのDDR3メモリを搭載するという。発売時期などは未定。
また、プレクスターは23日(土)、リンクスSR(ブロックG2-[b4])で協賛イベントを実施。このイベントでは、特製ファームウェアを搭載した赤いSSD「Ninja」が披露、イベント参加者にプレゼントされている。この「Ninja」は、「開発部門が試作した特製ファームウェアの性能があまりに良好だったため、それをベースに制作した」というチューンドSSD。
スペック上の速度は突出したものではないが、アクセスパターンに対する速度特性が同社のこれまでの製品と異なっているのだという。
今後、正式に発売する予定もあるそうだが、時期や価格などは未定とのこと。
なお、24日(日)は、PC-DIY EXPO会場の同社ブースの内容を強化、この「Ninja」が展示されるほか、SSD8台によるRAID 0デモも行われる予定。RAID 0デモは、事前計測で3,200MB/s前後を実現していたという。
●現行Thunderboltで光転送?Intelブースでデモ
Intelブースでは、「現行Thunderboltインターフェイスを光転送で利用する」というデモを実施。
右は一般的なThunderboltケーブル
これだけ曲げても大丈夫とのこと
バッファローのHDD
ケーブルの解説これは、一般的なThunderboltインターフェイスと、光変換器内蔵ケーブルを組み合わせたもの。
ケーブルの見た目は「コネクタ部分が大きいThunderboltケーブル」で、そのまま一般的なThunderboltコネクタに装着、通信可能。メリットは通信距離の延長で、通常のThunderboltケーブルでは3mほどだった通信距離が20mほどに延長できるとされている。一般的な光ケーブルとは違い、鋭角に曲げたり結んだりすることも可能とか。ただし、バスパワー供給はないという。
ケーブルは住友電工製で、会場では10mのケーブルを使ってHDDとの通信デモが行われていた。発売時期は「近日」。なお、このデモではディスプレイはThunderbolt接続ではなかった。
このほかThunderbolt関連では、バッファローが外付けHDDを参考出展していたほか、ASUSやGIGABYTEが搭載マザーボードを出展している。
●WesternDigitalとHGSTが両方出展
「まだ深い関係はナシ」
なお、ストレージ関連で興味深かったのがWesternDigitalとHGSTが両方とも個別に出展していたこと。
WesternDigitalブース
日立ロゴ
WesternDigitalではイベント期間中キャンペーンを実施
HGSTロゴ
WesternDigitalブースの女の子
「Western」だから?HGSTは先ごろWesternDigitalの100%子会社となり、正式な社名も「日立グローバルストレージテクノロジーズ」ではなく、単なる「HGST」に変更されている(国内法人は「HGSTジャパン」)。ブース表記も「HGST a Western Digital company」となっているため、「既に何らかの協力関係があるのでは?」と思われたが、実はさにあらず。
「今のところ、これまで通り全く別会社で、特に協力関係もなにもない」(WesternDigitalスタッフ)そう。両者の協力関係はこれから数年かけて深めていく流れという。ちなみに、HGSTブースでは日立ロゴ入りの製品が複数置いてあったが、「モデルチェンジなどの変わり目でこれらは全てHGSTロゴに変えていく」(HGSTスタッフ)とのこと。また、新社名「HGST」は「特に何の略語、という訳ではない」(同)とか。
□2012 AKIBA PC-DIY EXPO 夏の陣(ユニットコム)
http://event.unitcom.co.jp/[写真提供:リンクスインターナショナル]