【 2012年8月23日 】 | |
「K無しCPU」もOCできるASRockのZ77マザーが発売 速度は10%向上? |
型番に「K」がつかない倍率固定CPU向けのオーバークロック機能も搭載するという、ユニークなオーバークロック向けマザーボード「Z77 OC Formula」がASRockから発売された。実売価格は25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●OC向けのASRock製マザーボード
KなしCPUでもOC可、速度は10%向上?
発売が予告されていたこの製品だが、注目されたのは「K無しCPUへのオーバークロック機能」。
他のマザーボードの対応UEFIバージョン表Webサイトなどではそれほどアピールされていなかったため、この機能への力の入れ具合が不明だったが、ショップでは「財布にやさしい独自機能」「No-K OC機能でコストパフォーマンスアップ」「UEFIを設定して再起動するだけ」などと大きく書かれた国内代理店のPOPを掲示。どうやらかなり力を入れた機能のようだ。
また、そのPOPでは「Core i7-3770が4.3GHzで動作した」という例を掲載。もちろん保証値ではないものの、ターボブースト時クロック(3.9GHz)より10%高いクロックにオーバークロックできたことが示されている。
なお、このマザーボードのOC機能は、台湾のオーバークロッカーであるNick Shih氏が参加して開発したもの。このほかにも様々なOC機能が謳われており、 「同氏によるチューニングが施されたプロファイルで、CPUに応じた13種類の設定を提供」「ライトなオーバークロックから、液体窒素を用いた高度なオーバークロック、KなしCPUのオーバークロックにも対応」「OCチャンピオンである同氏の技を学ぶことができる」(以上マスタードシード/ASRock)などとされている。
このほか、先述の国内代理店のPOPでは、同社の他のZ77マザーボードも対応するとされ、対応するUEFIバージョンも明示されている。
マザーボードのチップセットはIntel Z77 Expressで、対応ソケットはLGA1155。スロット数はPCI Express x16×3、PCI Express x1×2、DDR3 DIMM×4(最大32GB)。主な搭載機能はHDMI(グラフィックス機能はCPU内蔵GPUによる)、Gigabit Ethernet、6Gbps SATA、USB 3.0、7.1チャンネルサウンド。なお、フォームファクタは「SSI-CEB」。やや特殊なフォームファクタのため、ケースに関しては注意した方がいいだろう。
このほかの機能としては、基板上の各部の温度をグラフィカルに確認できる「Multi Thermal Sensor」、CPUクロックの倍率やベースクロック、電圧をボタン操作で調整できる「Rapid OC」、カードが挿入されていてもPCI Expressスロットの動作をOFFできるスイッチ「PCIe ON/OFF」なども搭載している。
□Z77 OC Formula(ASRock/マスタードシード)
http://www.asrock.com/mb/overview.jp.asp?Model=Z77%20OC%20Formula
http://www.mustardseed.co.jp/products/asrock/motherboard/z77_oc_formula.html□関連記事
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120820_553992.html【2012年8月25日】OCにこだわったASRockのZ77マザーが週末発売、「KなしCPU」もOC?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120825/etc_asrock.htmlASRock Z77 OC Formula