1998年1月17日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
EDO 32MBでの6,000円台は実に今回の調査ではもう2店しかなく、今では有力店でさえ7,000円台後半が続出、一部では8,000円台もではじめている。このままいくと、今月中には1万円台に戻ってしまうのではないか、と心配するショップ関係者もいるほどだ。
この原因については、やはり先週書いたとおり、韓国メーカーの急な減産によるもの、というのが今では定説。背景には、IMFからの資金援助を受けるほどの危機的な韓国の経済事情がある、との報道もある。つまり、外貨が減ってしまうため、メモリ生産に必要なエポキシ樹脂を日本メーカーなどから輸入して買うことができない、というわけだ。昨年から日本のメーカーが減産していたこともあって、とにかくDRAMチップないそうだ。DRAMのスポット価格も昨年末の最安値から40%も上昇しているとのことで、先の報道内容が本当だとするなら、どうも「一時的なもの」と楽観してる場合でもなさそうだ。
それにしても、DRAMチップの市況とまったくタイムラグなしに連動しているアキバのメモリ価格というのも「驚異」というほかない。経済紙のDRAMチップ市況報道を待っているより、アキバを回っている方がよっぽど動きが早くつかめるというこの現実..。
[撮影:DCR-PC7+DVBK-W2000]
8GBタイプを真っ先に販売したソフトアイランド秋葉原店が、今回も一番乗りで販売を開始している。価格は59,800円で、これを単純に計算すると、1GBあたり約5,000円ということになる。ボディが5インチサイズと大きく、ディスクの回転数が4,000rpmと遅いことから、ベンチマーク重視のユーザーにとってはどうということもないかもしれないが、実はデータ収納用のドライブと割り切って考えれば、かなり有用なHDDではある。実際、ログ・データの保管用に欲しいという人や、Workディスク領域が必要なクリエーター系の人が欲しがっている、という話をよく耳にする。残念なのは、3.5インチならば使えるリムーバブルケースが、このBigfootには使えないこと。ずいぶん昔には、某店で「Bigfoot用リムーバブルケースのサンプル品」というものが展示されていたこともあったのだが、あれは結局商品化されたのだろうか..。
[撮影:DC-2E 協力:ソフトアイランド秋葉原店]
また、興味深いところでは、最近CPUの価格でひときわ目立っているツクモパソコン本店IIが、1月27日入荷予定のPentiumII 333MHzを115,000円という価格で予約販売を開始している。現在の相場が13万円前後であることを考えると、これはかなり安い。今月中にIntelの新CPUと値下げが発表される、という最近伝えられているニュースのことを考えれば、関連は大ありのようだが。それから、同店ではK6/266の値札も取りつけられた。ただし、価格欄は「未定」。
[撮影:DCR-PC7+DVBK-W2000 協力:ツクモパソコン本店II]
とりあえずレア物だし、価格も本家より実売で1,000円ほど安い3,980円なので、ちょっとお試しに買うのにはいいかもしれない。
[撮影:DCR-PC7+DVBK-W2000 協力:T-ZONEミナミ]
PentiumII用のクーラーというと、色をCPUのカートリッジと合わせたのか、ほぼ例外なく黒1色しかないので、この銀色ボディのクーラーはユニークで目立つ存在になりそう。販売代理店のGrowUpJapan(Tel 03-3363-6004)によれば、来週から3,000円台でUSER'S SIDE秋葉原店、AZTEC、Flip-Flapなどで売り出すそうだ。
[撮影:DS-20とDCR-PC7+DVBK-W2000 協力:USER'S SIDE秋葉原店]
「チップ専用ファン」といえば、CPUクーラーのようにチップに直接取り付けるも のを思い浮かべるけれども、このVoodoo用ファンはちょっと違う。 PCIスロットに差し込んだVoodooカードの「上」から、支柱を使ってチップ付近に取り付け、言ってみれば空中で浮かせた状態で風を送る構造になっている(参考図:3Dfx COOL社のカスタマイズファンの案内図)。入荷したのはVoodoo用(1,980円)と、Stingray用と表記されているVoodooRUSH用(2,480円)の2種類。どう違うのかと言えば、「RUSH用の方がファンの羽の枚数が多い程度」ということらしい。どれぐらいの効果があるかはわからないが、少しでも冷やして速くしたいというマニアには必須のアイテムと言えそうだ。
なお、この製品、予想外に問い合わせが多かったため、今回入荷分したモノは予約分だけで完売だそうだ。今後の入荷については「検討中」とはいうものの、予約は要望があれば受け付るそうだ。
ところで、このファンの入荷が遅れた理由というのがまた面白い。なんでも、メーカーの
[撮影:DC-2E 協力:ソフトアイランド秋葉原店]
相も変わらず絶好調のTWO-TOPは、「人員・店舗面積共に現状では足り」ないことから、なんとコンピュータボックス(C-BOX)を吸収合併するという荒業で業務拡張に踏み切った(正確には、[株]ツートップが[株]ボックスを吸収合併)。C-BOX側は2月15日をもって店舗・通販共に閉店し、大阪店はTWO-TOP大阪新2号店に改装され、秋葉原店の今後はまだ未定だそうだ。
気になるサポートについては、C-BOXで購入したモノはTWO-TOP側でそのままサポートを引き継ぐそうなので、とりあえず心配はない。C-BOXの店員もTWO-TOP側に移籍するそうなので、C-BOXで馴染みの常連客になっていた人も特に困ることはなさそうだ。
それにしても、年度末が近いというせいもあるのか、最近はショップの改装やら閉店、吸収合併と動きが目まぐるしい。