ノートPC用ビデオカードでマルチモニターを実現
CBMLXは「世界初のマルチモニターPCカード」が謳い文句の製品で、ノートPCのPCカードスロットに挿せば、そのままセカンダリ画面出力用のビデオカードとして利用できるという優れもの。4年前にもPCカード接続のノートPC用ビデオカードとしてカノープスからPower Window T64V Cardという製品が発売されたことがあるが、現在は販売完了品扱いになっており、マルチモニターにも対応していない。
搭載しているビデオチップはSilicon MotionのLynx3Dという聞きなれないものだが、メーカーの製品情報によると、3D対応でDVD再生支援機能も持っているというなかなか立派な128bitビデオチップだ。もちろんDirectXにも対応し、製品にはDirectX6.1のランタイム版も付属している。搭載しているビデオメモリは2.5MB。
最近のノートPCでは内蔵ビデオチップ1つでマルチモニターを実現するものも多いが、これらは搭載しているビデオメモリをプライマリとセカンダリの領域にそれぞれ分けて使用するため、どうしても解像度や色数に制限がでてきてしまう。CBMLXを使えば、そうした制限を避けることができ、またマルチモニターに対応していないノートPCでもマルチモニターが実現できてしまう。
ビジネスシーンではプレゼンテーション用に、パーソナルではゲームなどに使えそう。付属のケーブルと変換ケーブルでアナログRGBのほか、ビデオ出力、S端子出力に対応し、別売りのケーブルを使えばDFP準拠の液晶ディスプレイ用出力にも対応する。
ただし、CardBus対応のPCカードスロットにしか使えないため、古いノートPCでは使えない可能性があるので要注意。実売価格は26,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□CBMLX(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.co.jp/products/graphics/cbmlx.htm
http://www.iodata.co.jp/products/graphics/mlx_dfp10.htm
□Lynx3D(Silicon Motion)
http://www.siliconmotion.com/lynx3D.htm
[撮影協力:PCiN秋葉原]
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