【 1999年10月2日号 】

注目のAthlon用マザーボード、「K7M」と「FW-K7VM」が登場

FW-K7VMFW-K7VM
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K7MK7M
K7MK7M

 注目のAthlon用新マザーボード2種類が発売になっている。どちらもAthlon用としては貴重なマニアック仕様の製品ということで人気を呼びそうだ。

 まずはフリーウェイの「FW-K7VM」。扱っているのはTWO-TOP秋葉原1号店で、価格は24,800円。基板が赤く、オールPCIスロットという特徴があるほか、CPUコア電圧とI/O電圧とFSBの調整機能を持つマニアックな製品。チップセットはAMD 751 + VIA 686A(Super South:VT82C686A)の混合で、CPUコア電圧の設定は1.3V~2.0V、I/O電圧は3.31~3.56V、FSBは90MHz~150MHzまで可変になっている。Athlon用でこれほどマニアックな設定ができるマザーボードというのは初めてで、パワーユーザー達の間ではクロックアップなどの用途で使えそうとの前評判で以前から注目されていた。

 実際には先週から予約分向けに出荷されていたほか、店頭でも少量販売していたそうで、今週になってやっと店頭に展示機が設置されたのだそうだ。あまりの人気の高さで、先週は展示機用の製品さえ用意できなかったとのこと。現時点ではすでに売りきれで、まだ大量に予約が残っているため、残念ながら新規の予約は受け付けていない(納期未定でもかまわなければ受け付けるそうだ)。

 そしてもうひとつはノーブランドの「K7M」。製品には型番のシルク印刷はあるもののメーカー名は入っておらず、マニュアルにもメーカー名は記載されていない。基板の色が黄土色である点と、ISAスロットが1本ついている以外は、見た目はほとんどFW-K7VMと一緒で、搭載しているチップセットも同じだ。どちらもASUS製のマザーボードにしか搭載されないASUSブランドのチップが載っていることから、ASUSのOEM品のようだ。K7Mのマニュアルによると、CPUコア電圧の設定範囲は1.3V~2.05V、I/O電圧は3.31~3.56V、FSBは100~110MHzとなっており、このあたりはFW-K7Mとは若干違うようだ。販売しているのはDOS/Vパラダイス本店2Fのみで、同店では「あくまでもOEM用製品として入荷したため、単品販売はできない」そうで、基本的にはAthlonとケースを同時購入する場合にのみ販売するとのこと。価格もセットでの価格になるため、単体での価格は出していない。

 どちらもAthlon人気を高める強力な武器となることは確実。あとは入手するための壁がもっと低くなることに期待したいところだ。

□FW-K7VM(フリーウェイ)
http://www.freeway.co.jp/product/design/fw-k7vm/spec.html

[撮影協力:DOS/Vパラダイス本店TWO-TOP秋葉原1号店]


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