Athlonマザー「K7M」のリビジョン番号に注意
扱うショップが増えたというプラス要素がある反面、「K7M」のメーカー名表記がショップによって「ノーブランド」であったり「ASUS」であったり統一性がなく、販売されている製品の形態も箱なしのバルク品であったり、まちまちな箱に入れられていたり、買う側にとっては輸入品なのか国内代理店版なのかさえ判断できないバラバラな状況になっている。
そして一番の問題は、これらの中に幾つかのPCBリビジョンが混在し、買う側が見分けられない状態になっていること(一部でリビジョン番号を明記している例もある)。最新の1.04ではマザーボードのデザインが大きく変更され、K7Mの特徴の一つでもあった大型ヒートシンクが付属しなくなり、電源コネクタの位置も従来のSlot AとI/Oパネルの中間から、Slot AとDIMMスロットの中間というリファレンス通りの位置に変更されている。また、Slot Aと電源コネクタの位置がかなり近くなっているため、大型のヒートシンクを使ったCPUクーラーを使う場合に注意が必要になっている。もともとAthlonユーザーには大型ヒートシンクを使う人が多いため、このあたりの変更はかなりシビアな問題と言える。これまで雑誌やネット上では1.04以前の製品が紹介されていたため、これらを参考にして購入した人にとっては最新の1.04はまさに寝耳に水。実際、買ってから驚いているというユーザーも少なくないようだ。
アキバで売られている「K7M」の販売状況は、極端に表現すると、メーカー名表記の不統一、製品形態の不統一、PCBリビジョンの判別困難、国内品か輸入品かの判別困難というちょっとした混乱状態になっている。「K7M」を購入しようと考えている人は、国内サポートの有無や、PCBリビジョンなどを購入時にショップにきちんと確認する必要がありそうだ。
なお、今週確認できた国内流通品の「K7M」リビジョン1.04については「今週見つけた新製品」の中でまとめているので参考にして欲しい。
[撮影協力:Flip-FlapとPCiN秋葉原とWAVE EYE秋葉原店]
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