【 1999年10月30日号 】

1GHzまであと300MHz、Athlon 700MHzの販売スタート
国内正規ルート品が8万円弱で出回り始める

Athlon 700MHzマーキング
【Athlon 700MHz】【マーキング】
クーラーとのセット販売もアリリテールパッケージ
【クーラーとのセット販売もアリ】【リテールパッケージ】
Athlon 700MHz入荷しました最速のx86プロセッサー
【Athlon 700MHz入荷しました】【最速のx86プロセッサー】

 各ショップが予告していたとおり、アキバでは今週からAthlon 700MHzの販売がスタートしている。正規代理店ルートから流通し始めたもので、各ショップでの初値は8万円弱といったところ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 アキバに実在するx86系のCPUとしては、もちろんこれが最速クロックの製品。夢の1GHzまであと300MHzと迫った。

すでに売り切れたショップも

 x86系最速のCPUとあって扱うショップは比較的多く、「Athlon 700MHz入荷」などと店頭に貼り紙を出して入荷をアピールしているショップも少なくない。販売開始が週明け直後だったということもあって、中にはこの週末を待たずに売り切れてしまったというショップもあり、アキバでの注目度はかなり高い。こうした注目度の高さは、アキバに現存する最速クロックの製品であるという要素のほかにも、予価が10月中旬に10万円弱とアナウンスされていたにもかかわらず、販売開始時には8万円弱へと大きく下がっていたということも大きいようだ。

 Athlon 700MHzの実物は、特に外見上では形状等に変化なし。複数のショップで調べたところ、カートリッジ表面のマーキングはいずれも「AMD-K7700MTR51B C」で、製造週は'99年第42週だった。実際に動作させてのテスト結果については、stingray氏が運営している「stingray's ROOM」に詳しいので、興味のある人はそちらを参考にするといい。

もうすぐリテールパッケージ品が発売に

 今回の700MHzも含め、正規代理店ルートから流通しているAthlonは今のところバルク品のみだが、日本AMDが29日(金)に発表したように、リテールパッケージも11月から発売される予定になっている。アキバでは併行輸入ルートによるリテールパッケージがごく少量販売されたこともあったが、これでCPUクーラーとセットで動作保証の付いたAthlonが本格的に国内で出回ることになる。ツクモパソコン本店IIソフマップ1号店"Chicago"など一部のショップでは、このリテールパッケージのサンプル品を現在店内に展示中だ。

 Intelが733MHzのPentium IIIを発表したとはいえ、未だ店頭には並ばず、アキバに実在するx86系CPUとしてはこのAthlon 700MHzがクロックで最速。その意味では、今回の700MHzの登場でAthlonはPentium IIIに100MHzの差をつけた格好になる。

 1GHzの大台への近さを考えると「Athlon 0.7GHz」と呼んでもよさそうなCPUが、今アキバでは8万円弱で売られている。

□stingray's ROOM
http://www.kumagaya.or.jp/~stingray/
□日本AMD、「リテールパッケージAMD AthlonTMプロセッサ」を発売へ(日本AMD)
http://www.amd.com/japan/news/prodpr/nr99011j.html

[撮影協力:TWO-TOP秋葉原1号店WAVE EYE秋葉原店T-ZONE PC DIY SHOPツクモパソコン本店II]


[次の記事]: FC-PGA版Pentium IIIのサンプル品展示が始まる

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