【 1999年11月20日号 】

アルミ製のフロント斜面ケースと「仏壇似」ケース

JAZZJAZZ
JAZZTQ-1300
TQ-1300TQ-1300

 高級デザイン指向のPCケースが2種類登場している。ひとつはフロント部が斜面になっている総アルミ製ケース「WiNDy JAZZ」で、もうひとつは仏壇似のケース「TQ-1300」。

 「WiNDy JAZZ」はその名前からわかるように、総アルミPCケースで知られる星野金属工業の製品(販売はソルダム)。例によって全てアルミ素材で作られており、冷却性能と軽量さのメリットはこの新モデルにも受け継がれているという。同社のケースというと、こうした機能性が最優先で、外観デザイン(形状)はオーソドックスなものに限られるという印象があるが、今回の新モデルは外観にこだわりを見せている。

 フロントは滑り台のような斜面になっており、パネルは薄紫と白のツートンカラーを採用した3ピース構成になっている。また、これまでのモデルのようなケース外装への全面塗装をやめたため、結果的にアルミの質感がうまく出ている。なお、フロントが斜面になっているため、ドライブも斜めに取り付けるかのように見えるが、実際にはドライブベイは通常どおり水平につけられている。そのかわり、斜面に合わせてベイ毎にドライブの設置位置が異なるため(上に行くにしたがってドライブの設置位置は後ろに下がる)、3段の5インチベイを全て埋めた場合、ちょうど段々畑のような段ができることになる。ただし、この段になってしまう部分はフロンパネルのプラスチックカバーがそのままカバーするよう一体整形されているので、見た目の悪影響は出ない。

 ドライブベイやマザーボード用のベースボードが簡単に取り外せるようになっているなど、メンテナンス性はこれまでのWiNDyと同様に考慮されている。機能と外観デザインの両方にこだわりたいという人にはいい選択肢になるかも知れない。天板とサイドパネルが黒色のブラックモデルと、色の塗装がされていないホワイトモデルの2モデルがあり、いずれも価格は約33,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 もうひとつの「TQ-1300」はサーバー用にも使えそうな超高級仕様のケース。PFUメカテックが製造し、使いやすさで定評あるTQシリーズで知られるソンチアー・ジャパンが販売を行っている。このケースはXeon Dual用マザーボードも入るという大容量のケースで、ドライブベイも5インチベイ×5、3.5インチ×2(Shadowは×5)と多い。見た目はというと、まずはガンメタリックと濃緑という色の組み合わせが目をひく。フロントには縦に蛇腹の凹凸が入ったパネルがあり、両脇には円筒状のポールがつき、正面から見ると黒っぽいケースということもあって仏壇か墓石のようにも見える。重厚感があるのは確かで、実際に重量も電源未搭載で13Kgもある。電源はETASISの330Wを搭載。サーバーケース並みの大きさと、デザイン性を同時に求めている人ならば、このケースがいい候補になるかも知れない。実売価格は約34,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□WiNDy JAZZ(ソルダム)
http://www.soldam.co.jp/soldam/windy/jazz/top.html
□TQ-1300(ソンチアー・ジャパン)
http://www.sc-j.co.jp/Newitem2.htm

[撮影協力:ツクモパソコン本店IIT-ZONE PC DIY SHOPコムサテライト2号店]


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