AGPとPCI対応の汎用リテンションキット登場
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このリテンションキットは、飛行機の垂直尾翼のような形をしたパーツで、底辺部分にある“足”をAGPもしくはPCIコネクタの外周に挟んで固定し、頂上付近にある上下移動式のストッパーを使ってカードを押さえつける仕組みのもの。“足”にあたる部分は、コネクタとマザーボード間にある狭い隙間に突起を引っ掛けてロックする。これを使えば、接触不良が発生しやすいAGP対応ビデオカードなどもしっかり固定でき、コネクタの半抜けなどの現象を防ぐことができるというわけ。
ただし、実際に設置するにはいくつか気をつけなければならない点もある。まず、コネクタの周囲に大きな部品があるマザーボードでは、リテンションキットと衝突してしまうため、使用することができない。例えばコネクタの近くにICやDIMMスロットがある場合や、隣スロットにチップ冷却用クーラーなどがついたカードがある場合は、まず使えない。これについては、購入前に自分のマザーボードやシステムの環境を確認して、使えるどうか先に目安をつけておく必要がある。また、実際に試してみたところでは、カードのエッジがリテンションキットの“足”に接触し、1mmほどカードが浮き上がってしまうケースもあり、組み合わせる環境によっては逆効果になってしまうことも。ユニークな製品であるだけに、多少の“相性問題”は避けられないようだ。
移動や運搬の多いPCや、一度でも振動で接触不良が起こったことのあるPCなどでは有効なパーツかもしれない。AZ’TECで780円。なお、このリテンションキットを添付したmicroATXの小型ベアボーンキットも一部で出回っている。
[撮影協力:AZ’TEC]
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