【 1999年12月4日号 】

目指せ1GHz?スーパー冷却システムのモニター募集

VapoChillVapoChill
VapoChillVapoChill
VapoChillVapoChill
VapoChillVapoChill

 ついに国内でCPUを零下にまで冷却するシステムが発売になる。独自開発の強力冷却システムとしては、-40度の冷却性能を持つというKryoTechの製品が有名だが、近く発売されるのはこれとは別のFREEWAYブランド製品。11月のイベント「Custom PC WORLD'99」で実際に1GHz Athlonの動作デモを行った、「Quiet & Cool Gシステム」をそのまま売り出す格好で、現在、その実物がTWO-TOP秋葉原本店で展示されている。

 「Quiet & Cool Gシステム」は強力な冷却システムを搭載しつつ、静音性も兼ね備えたという長身のミドルタワーケース。冷却システムはケースの上部に組み込まれ、コンプレッサーやラジエーター、冷却媒体が通過するチューブ管などが所狭しと設置されている。冷却システムからはCPUを直接冷やすための冷却ヘッドがケース内部に伸びており、これをCPUに密着させて冷却する仕組み。なお、このシステムは基本的にSlot 1/Slot A用で、CPUのカートリッジを割ってCPUを裸にしたうえで冷却ヘッドを取り付ける必要がある。PPGAのCeleronも同梱された変換アダプタを利用することで取り付けが可能になるという。構造上、Socket 370対応マザーボードでは使用できない。

 展示中の実物を確認したところ、ケースのフロントパネルには「VapoChill by ASETEK」のエンブレムが取り付けられていた。どうやらこれはデンマークASETEK Computerが開発した製品「VapoChill」がベースになっているようだ。ASETEKのWebには、Athlon 750MHzを1GHzにして動作させる実力があるといった内容の記述が見られる。

 同店では、まずこれを5日(土)から10日(金)までモニター募集し、抽選で3人に対して79,800円で特別販売するそうだ。そして、来年始めには一般向けに95,000円で販売する予定だという。同店には応募用紙が用意されているので、いち早くこのシステムを試してみたいという人は、応募してみるといい。

 なお、応募用紙には、次の応募条件が列記されている。

「自作経験がかなりある方」
「オーバークロックについてよくご理解されている方」
「当店がお願いするレポートにお答えいただける方」
「E-mailアドレスをお持ちで恒常的に使用されている方」
「その他、当店店員がご説明する諸注意事項にご納得いただける方」

□ASETEK Computer
http://www.asetek.dk/

[撮影協力:TWO-TOP秋葉原本店]


[前の記事]: 国内3,000枚限定の「黒いマザーボード」発売
[次の記事]: CD-RのATAPI化進み、SCSIカードメーカーは防戦中

[ Back ]戻る