【 1999年12月18日号 】

IDE→IEEE-1394変換機能付き外付けHDDケース発売

iMP-2001FR/iMP-2002FRiMP-2001FR/iMP-2002FR
iMP-2001FR/iMP-2002FRiMP-2001FR/iMP-2002FR
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 このところIDEのデバイスをほかのインターフェイスに対応させる製品が相次いで登場している。目立ったところでは、USBやSCSIに変換する製品がすぐ頭に浮かぶが、今度は時流に乗っていよいよIEEE-1394に変換する製品が登場した。

 販売が始まったのは、Macintoshの周辺機器メーカーとして知られる台湾MacPower Peripheralsの製品で、IDEをIEEE-1394に変換する機能を持つ外付けHDDケース「iMP-2001-FR」と「iMP-2002-FR」の2種類。

 「iMP-2001FR」は3.5インチのIDE HDDに対応した50W電源内蔵の外付けケースで、色は青と白半透明を組み合わせたスケルトンデザイン。見た目は、以前から出回っている同社のIDE→USB変換の外付けケースとほぼ同じ。IEEE-1394のコネクタが背面に2ポート用意され、SCSIのようにほかのデバイスとデイジーチェーン接続ができる。一方の「MP-2002FR」は3.5インチと5インチのIDEデバイスに両対応したバージョンで、背面にオーディオIN/OUTのピンジャックがついている以外は「iMP-2001FR」と基本仕様は同じ。どちらもIDE HDDをケーブルに接続するだけで、特にハードウェア的に設定するところはない。対応OSはWindows98 Second Edition以降となっているが、ショップ側のテストによるとWindows 2000のβ版でも問題なく動いたそうだ(ただしメーカー保証外)。

 IEEE-1394でストレージデバイスを接続する場合の利点は、ID設定無しのデイジーチェーンでデバイスを手軽に増やしていけること、ホットプラグが可能なこと、転送スピードが最大400Mbpsと早いことなどが挙げられる。IEEE-1394のインターフェイスカードも現時点で動画編集ツール付きの3ポート製品が1万円前後と低価格で販売されており、今ではSCSIよりもよほどコストパフォーマンスの高い高速ストレージ用インターフェイスとして使える環境になりつつある。

 ただし、この製品の販売代理店であるアスクが公表している資料では、このケースを使用した場合のデータ転送レートは9MB/sになるとのことで、IEEE-1394にしてはかなり遅いのが気になるところ。とりあえず手軽にHDDをIEEE-1394接続で利用してみたいという人や、IEEE-1394を試験的に使おうという人には有効な製品と言えそうだ。価格は24,800円~25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、IEEE-1394対応のストレージデバイスでは、すでにメルコからHDDが発売され、ソニーからはCD-RWドライブがVAIO用として発売されている。

□iMP-2001-FR / iMP-2002-FR(アスク)
http://www.ask-corp.co.jp/imp2001fr.htm
http://www.ask-corp.co.jp/imp2002fr.htm
□MacPower Peripherals
http://www.macpower.com.tw/

[撮影協力:USER'S SIDE本店PCiN秋葉原]


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