「Cascades」ことPentium III Xeon 667MHzデビュー
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「Cascades」はCoppermineと同様、2次キャッシュをCPUに統合した新コアを搭載するサーバー用CPUで、今回登場したPentium III Xeon 667MHzには256KBの2次キャッシュが統合されている。このスペックを見る限り、いかにもCoppermineのPentium III 667MHzとまったく同じ物のように思えるが、カートリッジはXeon用の大型のものが使われており、内部も、VCoreや2次キャッシュに対する適切な電源供給をCPU自身が5V/12V電源から変換して行う「On Cartridge Voltage Regulator(OCVR)」を搭載するなど、「Cascades」特有の機能がいろいろと盛り込まれており、実際にはまったくの別物。なお、OCVRのおかけで、リテールパッケージに貼られたシールにはCPUの供給電圧が「5V/12V」と明記されており、これまで「2.0V」「1.6V」などの小さな数値で見慣れたエンドユーザーにとってはビックリするような記述になっている。
Pentium III Xeon 667MHzをいち早く販売しているのはクレバリー2号店。価格は69,800円。これはPentium III 667MHzと比較しても約1万円程度しか差がない計算になり、これまでのXeonのイメージからするとだいぶ安い。これなら個人でも購入が可能だ。
問題は、このPentium III Xeon 667MHzを公式にサポートしたマザーボードがまだないこと。FSB 133MHzなどにも対応したi840チップセットを搭載したSlot 2用のマザーボードが必要になるのだが、アキバにはまだ出ていない。実際にこれを使うためには、まだもう少し待つ必要がありそうだ。
□Pentium III Xeon(Intel)
http://developer.intel.com/design/pentiumiii/xeon/
[撮影協力:クレバリー2号店]
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