ASUSからAGP Pro対応のi820マザー「P3C2000」登場
製品を見てまず気がつくのは、i820チップセット搭載マザーボードでは初めてDIMMスロットを4本持っていること。これまでに発売されたi820搭載でDIMMをサポートした製品は、全て2本だった。また、PCI to ISAブリッジを利用することによって、これもi820搭載マザーボードとしては初めてISAスロットが1つ使えるようになっている。さらに、初のAGP Proスロットを搭載した製品でもある。AGP Proとは、消費電力容量のアップや冷却に関する規定が設けられたワークステーション向けのAGP上位規格で、スロットのサイズもAGPより1.5倍ほど長くなっている。もちろん、AGP対応のビデオカードも利用することは可能で、その際はAGP Pro用スロットの中央にAGPカードのエッジを差し込むことになる(この場合、片側に20ピン、もう片側に28ピンの空きができる)。
リテールパッケージのデザインもこれまでのASUSの製品とは一線を画し、写真を多用するなどして高級感が漂うものになっている。ASUSブランドの製品であり、なおかつほかとは違うアドバンテージがあることから、かなりの人気を呼ぶことになりそうだ。価格は24,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、FSBの設定も豊富で、100MHz~180MHzまで小刻みに変えることができる。
また、ASUSのi820チップセット搭載マザーボードでは、ほかにRIMMスロットをサポートした「P3C-E」もあり、こちらはTWO-TOP秋葉原1号店で参考展示が始まっている。こちらはRIMMスロットを2本サポートし、オプションとして巨大なRIMM→DIMM変換ライザーカードが用意されている点が大きな特徴。ライザーカードはサイズが驚くほど大きく、黒いカバーがついてることもあってPentium III Xeonと見まちがえそうなほど。「P3C-E」にPentium IIIとこのライザーカードを同時に挿してみると、まるで異種CPUのDualシステムのようにも見える。あまりにサイズが大きいため、ケースによっては入らなくなる可能性もありそうだ。同店では「P3C-E」の予価を27,800円、ライザーカードの予価を4,980円とし、近日入荷の予定としている。
このほか、今週は新たにCC820からサウンド機能を省いたIntel CC820NA(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)が登場し、ツクモ10号店にはMicrostar製の「MS-6301」のサンプル品展示が新たに行われるなど、新型i820チップセット搭載マザーボード関連の動きが活発だ。
□P3C2000(ASUS)
http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/Pentiumpro/P3c2000/index.html
[撮影協力:コムサテライト2号店とツクモパソコン本店IIとTWO-TOP秋葉原1号店]
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