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自作PCも、これからは外観までデコレーションする時代!

人気DIYクリエイターがデザインしたデコレーションPCを、パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店でチェック!

PCを自作する人は、その多くが自分が満足するPCを手に入れたいために自作をしている、という人がほとんどだろう。その基本的な考え方は昔から変わっていないと思うが、内容に関しては年々変化してきている。

自作PCがブームになった当初は、自分が求めるスペックのPCを安く手に入れられる、という理由が多かった。また、自作PCに価格的優位性が少なくなってからは、自分が求めるスペックを追求したい、という理由が多数を占めるようになった。

そして、スペックの次に求められたのが個性だ。当初は、個性的な外観のPCケースを使ってみたり、側面がアクリルで中身が見えるケースを使うことで中のパーツをアピールする、といった程度のものだったが、近年はLED照明を仕込んで鮮やかに光るPCを自作することが大きく盛り上がりを見せている。

ここ1~2年はケースファンはもちろんのこと、マザーボード、ビデオカード、CPUクーラー、水冷ユニット、メモリーモジュール、SSD、電源ユニットなどにLED照明などが搭載されるようになり、アプリを使って簡単にライティングの制御も可能となったことで、自作PC初心者でも簡単にPCを光らせて楽しめるようになっている。

こういう状況になると、さらなる個性を追求しようとする人が出てくるのも自然の流れだ。そして、そういった自作PCユーザーの間でブームになり始めているのが、PCの外観をデコレーションするというものだ。

PCの外観デコレーションは、いわゆる「MOD PC」として以前から自作PCのひとつの文化として認知されている。ただ、これまでは「MODDER」と呼ばれる造形のプロがその出来映えを競うといったものが多く、一般自作PCユーザーが簡単に手を出せるものではなかった。

しかし、光らせることに物足りなさを感じ始めた一部の自作ユーザーが、MOD PCほどの手間をかけることなく、自分でケースを塗装するなどして個性を引き立てるというように、徐々にMOD PCの文化が一般自作ユーザーにまで降りてきはじめたのだ。

そういった中、秋葉原の大手パソコンショップ「パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店」で、DIYクリエイターとして活躍しているSWAROさんが実際に外観をデザインし制作したオリジナルPCを展示することとなった。

「パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店」に展示されている、SWAROさん制作の自作PC

コンセプトは「コンクリートの心臓」
外は朽ちても壊れることなく動き続けるPCを表現

SWAROさんは、いわゆるDIYだけでなく、空間デザインも含めたトータル的なDIYをモットーとしているという。そして、今回デザインしたPCのコンセプトは「コンクリートの心臓」。人類が滅び、コンクリートの建物が長年の経年劣化で表面が剥落したりボルトが錆びて朽ち果てているものの、その内部ではPCが心臓のように今でも動いている、という様を表現したのだという。

DIYで多数の作品を手がけているSWAROさん

実際に展示されているそのPCは、そのコンセプトどおり、長年風雨にさらされて朽ち果てたようなコンクリートの雰囲気がとてもリアルに表現されている。PC自体がコンクリートの塊のような雰囲気だが、側面などはコンクリートが一部はがれ落ちたように造形されている。

また、もともと透明アクリル板だったサイドパネルは、あえて中が見えないように塗装を施したうえで、内部に心臓をイメージした赤、青、紫のLEDを仕込み、心臓の鼓動のようにゆっくりと点滅させている。その光をほのかに外に漏れさせることで、あたかも心臓が鼓動しているかのような雰囲気を表現している。

サイドパネルを外し真横から見たところ

サイドパネルも雰囲気ばっちりに加工されている

サイドパネルを開けるとLEDが仕込まれているが、サイドパネルを閉じてしまうと、基本的に中は見えず、一部半透明の部分から光が漏れる程度となっている

SWAROさんは、白い壁やコンクリート打ちっぱなしの壁を活かしたデザインが好きとのこと。そのうえで、「ベースとなるPCを見た時に、それをコンクリートの塊として見立てて、そこからいろいろなストーリーを思い描く中で、朽ち果てた姿や、PCを生きているものと見立てて長期間でも壊れることなく動き続けている、というコンセプトにたどり着いた」のだという。

今回のデザインPCでSWAROさんが最もこだわったのは、コンクリート素材感だ。実際に経年劣化したコンクリートや錆びた鉄の写真などを参考にしながら、何千年という期間を経たコンクリートの姿を想像しつつ、モルタルや太いボルト、塗料などを使って再現している。

「コンクリートの心臓」をテーマに制作された。こだわったのはコンクリート素材感

モルタルは、コンクリートに近い素材で、固まるとコンクリートそのものの質感を表現できるという。そこで、まずケースの側面にモルタルを塗り、モルタルが固まる前に一部を削り落とすなどして経年劣化を表現。そして、朽ちた質感は、砂が混じった塗料や凹凸を表現できる塗料、サビを表現できる塗料など、特殊な塗料も活用して再現している。

製作期間は、デザインが1週間ほど、造形に4日ほどかかったそうだ。製作に必要な素材や塗料などはホームセンターで調達したとのことで、製作費用は4~5万円ほどだという。

何事もまずトライすることが大切

SWAROさんがデザインしたデコレーションPCを見ると、確かにこれまでの光らせるPCにはない魅力があり、自作PCに他にはない個性を表現できると感じる。とは言っても、このようなデコレーションを自分で試すのはちょっと難しいと感じるのも事実だ。

ただ、SWAROさんは、やってみると誰でも簡単にできるとアドバイスする。SWAROさん自身、実際にやってみないと気が済まない性格とのことで、「何事にもまずトライしてみます。そうすることで、素材や塗料などの特性もわかってきて、それを繰り返すうちに、自分が表現したい造形も簡単にできるようになる」そうだ。

PCの自作は、初めてだとCPUやメモリモジュールの取り付けですらおっかなびっくりだが、慣れれば誰でも簡単にできるようになる。外観デコレーションもこれと同じで、まずは試してみることが重要。そうすることで、初心者でもすぐに外観デコレーションに慣れ、思い通りの造形が楽しめるようになるというわけだ。

コンクリートに打ち込まれたボルトとナットも錆びているように見え、風雨による経年劣化を表現している

コンクリートとボルトの接点には錆び色に変化しており、細かく表現されている

もちろん、注意しなければならない点もある。特に注意すべき点は、しっかりとしたマスキングだという。PCには各種ポートなどがあり、そういった部分には塗料がかからないようにマスキングすることが重要だ。吸気口を必要以上に塞ぐことはできないため、その点にも注意する必要がある。

ただ、それ以外は、モルタルや塗料などを塗りやすいようにケースをなるべく分解するといったことぐらいで、特に難しい部分はないとSWAROさんは断言する。工具についても同様で、今回制作したデコレーションPCでも、ハケなど簡単なものしか使っていないそうだ。

また、初心者にはデザインしたものを表現するために、どういった素材を使えばいいのかわからないだろう。それについてもSWAROさんは、「『こういったデザインのものを作りたいんです!』とホームセンターの店員さんに相談すれば、最適な素材を教えてくれますよ」とコメント。ホームセンターにはDIYのプロが揃っていて、素材の選択や扱い方などを親身になって相談に乗ってくれるそうで、初心者でも不安になることはないとのことだ。

ただし、いきなり本番となるPCケースの外装で試すのは避けた方がいいとのこと。まずは小さい木箱などを用意して試したうえで本番に臨めば、失敗することもないそうだ。

サイドパネルの網の部分も錆びているように見えるが、細かい塗装で経年劣化した様子が表現されている

パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店 PCパーツ担当も、その出来映えに感嘆!

ところで、今回SWAROさんが外観をデコレーションしたPCを展示している、パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店 PCパーツを担当する上月直人氏は、SWAROさんがデザインしたPCを見て特に驚いた部分があったという。それは、PCの内部をあえて見えないようにデザインしている部分だ。

現在のPCデコレーションは、内部や搭載パーツを光らせて、いかに内部を“魅せる”か、という点を競っている。そういった中、SWAROさんデザインのPCは中をほとんど見えないようにしつつ、外観だけでなく、内部に装着したLEDイルミネーションも活用して魅せるデザインを実現しており、これまでの自作PCの概念から大きく変わるものだ。

そのため、上月氏も非常に刺激を受けるとともに、「こういった魅せ方もあるんだ」と大いに感心したという。そして、「自分で作るのは技術的に物怖じするかもしれませんが、こういうのを作ってくれる人がいれば作ってほしいと思いますし、チャンスがあれば試してみたいです」と興味を示した。

パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店 PCパーツ担当の上月直人氏「自分で作るのは技術的に物怖じするかもしれませんが、こういうのを作ってくれる人がいれば作ってほしいと思いますし、チャンスがあれば試してみたいです」と語る

ただ、パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店では、MOD用のパーツを扱っているわけではないそうだ。それでも、上月氏は、「今回SWAROさんが製作したデコレーションPCを展示することで、それを見た人が自分もやってみたいと感じ、それが盛り上がってくれれば非常に嬉しいです」とコメント。また、SWAROさんの外観をデコレーションしたベースとなるPCを販売するとともに、相談にも乗ってくれるという。

【今回販売されるPCキットの構成】
構成区分品名型番
CPUPentium Gold G5400BX80684G5400
SSDWD Blue SSD 250GBWDS250G2B0A
OSWindows 10 HomeKW9-00137/S
メモリKingston DDR4 2666 8GB DIMMKVR26N19S8/8
マザーボードASUS PRIME H310M-E R2.0PRIME/H310M-E/R2.0
CHASSISSilverStone PS15 ブラックSST-PS15B-G
ケースファンSilverStoneSST-FN121-P
電源SilverStone 80Plus BRONZE 400WSST-ST40F-ESB

また、PCの外観をデコレーションするといっても、何をデザインすればわからない、という人も多いだろう。そういったときには、一度PCの世界から離れて物語を作ってみるのがいいとSWAROさんは指摘する。

「『これはPCなんだ!』ということから一度離れ、違うものとして見ることで、新しいイメージが膨らんでくると思います。そして、頭に浮かんだものを当てはめていく、それだけでいいんです」。

みなさんも、PCの外観をデザインし、デコレーションするのは難しいという概念をまず一度振り払うとともに、パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店に展示されている、SWAROさんがデザインしたデコレーションPCを見てもらいたい。

そうすることで、自分も試してみたいと感じるだろう。そこまで行けば、あとは実践あるのみだ。初めてPCを自作したときのワクワク感を思い出しつつ、物怖じせずに試してみてもらいたい。そして、他にはない、自分だけのデコレーションPCを作ってみてもらいたい。

SWAROさんによる、PCケースのデコレーション途中の様子。モルタルの盛りつけも刷毛などを使って繊細に行なわれている。また塗装も、砂入り塗料など様々な塗料を使い、イメージのものに近づけていく

SWAROさんは、「わからないところはホームセンターの店員さんに聞けば答えてくれます。まずはチャレンジしてみて」と語る

※パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店では、PCパーツは取り扱っておりますが、デコレーションの部材は取り扱っておりません