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2007年03月20日

PCパーツと為替レートの微妙な関係 ~ユーロ編~
投稿者: Kotaro 22:22 カテゴリー:その他



 さて、この前の「CPU編」の主役はドル円為替レートでしたが、今回の主役はユーロ円

 ドル円レートが絡む製品は大変多く、影響の大きさを感じることも度々ですが、ユーロとなるとピンと来ないのは私だけではないはず。

 メモリもHDDもドル円レートに影響されると言われているし、CPUもまた然り(*1)。マザーボードやビデオカードも一般的にはドル円の影響が強いと考えられています。

 「じゃあ、やっぱりユーロって関係ないんだ~」と思いたいところですが、実はさにあらず。やっぱり「ユーロもの」ってのもちょぼちょぼあります。代表的なところでは水冷メーカーのinnovatekAlphacoolapua computer、キーボードメーカーのCHERRYなどが欧州圏。………そう、製造技術の向上で価格がどんどん下がる半導体やHDDに関わるパーツメーカーはあまりなく、あまり価格が下がらなそうな「枯れた」パーツのメーカーばかりです。

*1 AMDのCPU工場はドイツにあるので、確実にユーロの影響がある筈ですが、何故か「ユーロ高で……」みたいな話は聞きません。単に「円安」という言葉で済まされている可能性もありますが。

 そしてそのユーロ。実はここ約6年、ほぼ一貫して上昇の一途をたどってます。2000年10月には1ユーロ=90円前後だったものが、現在1ユーロ=156円ほど、つまり率にして70%の値上がりです。

 ドル円はこの間、101~133円を行ったりきたりで30%ほどの上下があるものの、多くの期間は105円~126円で、これだと変動率は約20%。しかも現在は117円前後とほぼ中間点です。

 前記のキーボードや水冷パーツを扱うショップは為替レートでなかなか苦労しているようですが、ひとまずは「業界がドル中心で良かった」と思うべきなのかもしれません………。

 
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