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2007年06月24日

業界再編が産んだ?石丸電気のダイ・ハード4.0巨大垂れ幕
投稿者: fumi-i 01:19 カテゴリー:POP


ダイ・ハード4.0巨大垂れ幕

石丸電気1号店に巨大なダイ・ハード4.0の垂れ幕がかかっている。中央通りに面した同店での巨大垂れ幕は宣伝効果が大きく、これまでにも自社キャンペーンやアイドルの垂れ幕などがかかった実績があるが、ハリウッド映画モノというのは珍しい。これは単純に秋葉原活性化の一例と受け取られそうだが、その背景には家電量販店の業界再編に飲み込まれた老舗家電店の変遷という歴史もある。

この垂れ幕の本来の目的は、家電量販店グループのエディオン・グループが1,000店舗を達成したことを記念して行われる「エディオン祭」を告知するもの。石丸電気はもともと秋葉原で創業した老舗家電量販店だが、今や家電量販店の業界再編という流れから2006年7月に同グループ傘下に入り、2007年3月にはエディオンの連結子会社になっている。

ダイ・ハード4.0巨大垂れ幕ダイ・ハード4.0巨大垂れ幕

「エディオン祭」の一環で行われるダイ・ハード4.0とのタイアップキャンペーンでは、対象商品を購入すると特別鑑賞券がプレゼントされたり、同映画の劇場鑑賞チケット半券を持ち込むと400円の商品券として使えるなどの特典が用意されている。垂れ幕はダイ・ハード4.0を全面に押し出したデザインで、「1000店突破エディオン祭り」というタイトル部分も映画会社20世紀フォックスのオープニングタイトルに似せるという懲りよう。一見すると、ダイ・ハード4.0のためだけにつくられた垂れ幕のように見えなくもない。

ハリウッド映画とのタイアップキャンペーンは日本最大の家電量販店グループだからこそできたわけだが、秋葉原発祥の独立家電店が大きなグループに飲みこまれてしまった証明だと考えると、すこし寂しくもある。

ちなみにダイ・ハード4.0はブルース・ウィリス扮する経験豊富なアナログ世代の刑事が若いサイバー・テロと戦うというストーリー。ブルース・ウィリスは52歳で石丸電気も創業60年で第一線。まさにダイ・ハードだ。

□石丸電気
http://www.ishimaru.co.jp/
□エディオン祭り
http://www.edion.co.jp/matsuri/
□ダイ・ハード4.0
http://movies.foxjapan.com/diehard4/

 
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