« 今週のPOPギャラリー | メイン | CPUの選び方 »

2008年01月28日

Eee PCの目指す未来
投稿者: Kotaro 02:46 カテゴリー:コラム/読み物



 Eee PC、いよいよ日本でも発売されましたね。

 実売5万円と格安ながら、ストレージやCPU、液晶ディスプレイそのほかは貧弱、というのがこのマシン。

 我々みたいなメディアでは、ついつい「制約のある格安ノートPC」という見方をしがちなんだけど、ASUSでは「単なる安物」を発売したつもりはなさそうだし、周辺事情を見ていると「これはもしかしたら………」なんて思ってしまう。

 それは、昔なら「シンクライアント」、最近なら「Webアプリ」なんて言葉で代表される使い方。

 古くからPCユーザーである僕としては、「手元にデータがない」というのが少々不安で、WebメールもWeb写真共有も使ってないけれど、どうやら最近の若者は手元にデータがなくてもいいんだそう。

 「メールは?」と聞けばGoogleやYahooだし、エディタといえばブログのテキストインプット、写真の保存と印刷もWebサービス、といった具合。年賀状だってWebで十分作れるし。

 これじゃローカルストレージなんて必要ない。

 実際、最近のスパム対策機能なんかを考えると、メールはWebのが便利そう。また、モバイルデバイスは、壊したり、なくしたりしやすいことから、ローカルにデータをおくことによるデメリットもある。
(編注:そういや私、最近ケータイ無くして困りました……)

 ………とすると、Eee PCの可能性、そしてその先にある(かもしれない)「Webアプリ活用端末」な世界が垣間見えません?

 いやま、シンクライアント指向ならLinuxのままで発売しようよ、とか、シンクライアントにしてもバッテリ持続時間が短くない?とか、CF通信カードは内蔵できないのね……とか、今のEee PCにいろいろ注文つけることもできるけど、でも、この「Eee PC」が作るだろう流れって、PCの新たな潮流になるかも、と思います。

 そしてそれは、PCメーカーやOSメーカー、Webアプリ、Webサイトまで含んだ大きなうねりになる可能性がある。

 Eee PCがiPodになるのか、先駆者の役割を果たして消えたmpmanになるのかはわからないけど、Eee PCや、今後出るだろう「Eee PC的ななにか」には個人的に注目したいなと。


P.S.そうそう、イーモバイルの同時購入キャンペーンを併用すると、実質2万円でEee PCが買える模様。これはちょっと凄いかも………

(トラックバックは広告の下にあります)

トラックバック

このエントリーのトラックバック用URL:
http://blog.impress.co.jp/mt/mt-tb.cgi/10154

コメント

※このエントリーに関するご意見を募集しています。
 この項は原則として非公開ですが、他のエントリーなどでご紹介させていただく場合もありますので、ご了承ください。




保存しますか?


 
Copyright (c)2011 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.