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2008年01月28日
Eee PCの目指す未来
Eee PC、いよいよ日本でも発売されましたね。
実売5万円と格安ながら、ストレージやCPU、液晶ディスプレイそのほかは貧弱、というのがこのマシン。
我々みたいなメディアでは、ついつい「制約のある格安ノートPC」という見方をしがちなんだけど、ASUSでは「単なる安物」を発売したつもりはなさそうだし、周辺事情を見ていると「これはもしかしたら………」なんて思ってしまう。
古くからPCユーザーである僕としては、「手元にデータがない」というのが少々不安で、WebメールもWeb写真共有も使ってないけれど、どうやら最近の若者は手元にデータがなくてもいいんだそう。
「メールは?」と聞けばGoogleやYahooだし、エディタといえばブログのテキストインプット、写真の保存と印刷もWebサービス、といった具合。年賀状だってWebで十分作れるし。
これじゃローカルストレージなんて必要ない。
実際、最近のスパム対策機能なんかを考えると、メールはWebのが便利そう。また、モバイルデバイスは、壊したり、なくしたりしやすいことから、ローカルにデータをおくことによるデメリットもある。
(編注:そういや私、最近ケータイ無くして困りました……)
………とすると、Eee PCの可能性、そしてその先にある(かもしれない)「Webアプリ活用端末」な世界が垣間見えません?
いやま、シンクライアント指向ならLinuxのままで発売しようよ、とか、シンクライアントにしてもバッテリ持続時間が短くない?とか、CF通信カードは内蔵できないのね……とか、今のEee PCにいろいろ注文つけることもできるけど、でも、この「Eee PC」が作るだろう流れって、PCの新たな潮流になるかも、と思います。
そしてそれは、PCメーカーやOSメーカー、Webアプリ、Webサイトまで含んだ大きなうねりになる可能性がある。
Eee PCがiPodになるのか、先駆者の役割を果たして消えたmpmanになるのかはわからないけど、Eee PCや、今後出るだろう「Eee PC的ななにか」には個人的に注目したいなと。
P.S.そうそう、イーモバイルの同時購入キャンペーンを併用すると、実質2万円でEee PCが買える模様。これはちょっと凄いかも………
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