« CPUの選び方 | メイン | ハミダシPC DIY Expoレポート:その2
MSIのEFI BIOSにあった、謎の「ゲーム」メニューとは? »

2008年01月29日

ハミダシPC DIY Expoレポート:その1
PC DIY Expo 2008で熱かったPCI版ビデオカード
投稿者: Kotaro 22:32 カテゴリー:イベント/デモ



※このエントリーは橋本 新義氏執筆によるものです。

 本誌記事でも紹介したPC DIY Expo 2008では多くの新製品・未発表製品が展示されたが、実は密かに熱かったのがPCI版ビデオカード。

 昨今はPCI Expressの普及に伴い、AGP版のカードでさえもじわじわと製品数が少なくなっている。PCI版カードはさらに製品数が少なく、一種の絶滅危惧種的な扱いだ。しかし反面、ニッチながら確実に一定の需要があるため、新製品が定期的に登場しているジャンルでもある。

 そんな中、PC DIY Expo 2008ではなぜかPCI版カードの未発表製品がなんと3モデルも登場し、PCI版カードファンを密かに喜ばせた。



 とくに注目の製品は、AlbatronのPCI 8600GT(写真右)だ。これは文字通り、PCI版ながらNVIDIA GeForce 8600 GTを搭載したカード。Low Profile対応ながらメモリバスは128bitで、さらにビデオメモリはおそらくPCI版では初のGDDR3(ただしメモリクロックは、展示によれば400MHzと遅い)。さらにHDMI+DVI-I端子をカード直付けで搭載するという、かなり贅沢な構成となっている。

 昨今のGPUではPCIバスのデータ転送速度がボトルネックになってしまうため、PCI Express版のようには速くはないものの、おそらくPCI版ビデオカードでは最速となることは間違いない。筆者が聞いた範囲では現在はまだ発売未定とのことだが、合わせて展示されていたPCI 8400GS(写真左。こちらはGeForce 8400 GS搭載)と合わせ、無事の発売を期待したい。



 そしてRADEONファン向けにも、PowerColorがRADEON HD 2400 PROのPCI版を展示(写真左)。こちらもLow Profile対応だが、クロックなどはリファレンス通りの仕様だ。もともと高いコストパフォーマンスと低発熱などの扱いやすさで定評のある2400 PROだけに、もしPCI版も安価に登場してくれれば、一気に定番製品となる可能性もありそうだ。

 
Copyright (c)2011 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.