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2008年10月02日
微妙にサイズが大きい?バッファローのSSD
容量120GB/環境移行ソフト付きで、実売価格が4万円台前半と安価なバッファロー製SSD「SHD-NSUM120G」。編集部でも1台入手したので、その性能を試してみようと思ったのだが………。
【ThinkPadのHDDトレイとゴム製カバー】
【2.5インチHDDを搭載した場合】
【微妙に厚くて入らないSSD……】
【バッファロー製SSDを搭載した場合】
【2.5インチHDD(下)との横幅比較】
【微妙に歪んでいるThinkPadのトレー】
今回、筆者がSSDの動作チェックに利用したのはレノボのノートPC「ThinkPad T61」。標準搭載のHDDは2.5インチSerial ATAタイプで、本体側面のカバーを開ければ簡単に取り外せるようになっている。過去に同じPCでHDD換装を行っているので、今回のSSD換装も簡単にできるだろうと思っていたが、いやぁ、甘かった。何と同じ方法では物理的に入らないのである……。
ご存じ無い方も多いと思うが、ThinkPad T61のHDDは、金属製のトレーの上にHDDを載せてから側面をネジ留めし、さらにゴム製カバーをHDDの両側面に取り付けて収納する仕組みとなっている。ここで、問題となるのがSSDの形状とゴム製カバーである。
一般的な2.5インチHDDは9.5mm厚とうたわれているが、HDD表面は凹凸があり、外周部分は中央部分よりも薄く、9.5mm以下である。ところが、バッファロー製SSDは外周部分も中央部分と同じ厚みで凹凸が全く無い。このため、一般的な2.5インチHDDを基準に作られたゴム製カバーをバッファロー製SSDに装着すると、サイズが合わず、ゴムが若干ふくらんでしまうのである。その差はわずかなものだが、ノートPCのような狭いスペースに搭載する場合はそのわずかな厚みも障害になってしまう。収納しようとすると、スペースが狭くて入らないのである(力まかせに押し込めば入るかもしれないが、取り出せなくなる恐れが大)………。結局、ゴム製カバーを両側面に取り付けたままでは増設が困難ということで、片側だけに取り付けることでなんとか本体に収納することができた。安定性を考えるとあまりよろしくないが、入らない物は仕方がない。そもそも、HDD交換はメーカー保証外の行為になる恐れもある。人間、時には諦めも必要だ……。
また、金属製トレーにバッファロー製SSDを載せてみたところ、わずかだがトレーの下側がふくらんでしまうというトラブルも発生した。他社のHDDではこういった事はおきなかったので、バッファロー製SSDは横幅がやや大きいのかもしれない。このふくらみも本体に収納できない原因の1つと考えられる。
今回はThinkPad T61の場合だが、他社のノートPCでも同様のトラブルが起きる可能性は十分に考えられる。ノートPCへの導入を検討している場合は事前にSSDの増設スペースをチェックしておいたほうがいいだろう。