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2011年10月06日
チップセットRAID 0でどこまで速度が出るか調べてみた -Z68(Intel)編-
実測500MB/s超えのSSD「Crucial m4 128GB」を4台購入したので、チップセット機能のRAID 0でどこまで速度が出るのか試してみました。
今回はIntel Z68搭載マザーボード「MSI Z68MA-ED55」を使用して速度を計測しています。
・テストに使用したPC
CPU:Intel Core i7-2600K
マザーボード:MSI Z68MA-ED55
メモリ:PC3-10600 4GB×2
ビデオカード:Radeon HD 5770
起動ディスク:320GB HDD(SATAカード使用)
OS:Windows 7 Ultimate(64bit)
Z68チップセットのSATAポートは、6Gbps×2 + 3Gbps×4という構成になっています。まずはSSD×1台で、6Gbps/3Gbpsポートそれぞれの速度を測ってみました。
この数値を基準に下記のデータを見てもらえればと思います。
1GB/sを超える6Gbps接続×2台の速度
6GbpsポートにSSD×2台を接続した際の速度が左もの。1GB/s超えと、シーケンシャルアクセスの性能は単体時のほぼ2倍。これだけ速度が出ると、仕様上6Gbpsポートが2ポートのみとなっているのが残念です。
チップセットの帯域自体は1.5GB/s以上? 3Gbps接続×6台の速度
続いて3Gbps接続×4台構成時の速度。3Gbps接続でも単体時で280MB/sは出ているので、4台で1.1GB/sくらいは出るかと思いましたが、6Gbps×2台の時よりも遅い結果に。SSDでRAID 0を組む場合、3Gbpsポートを使うメリットはあまり無さそうです。
チップセット帯域の限界なのかチェックするため、イレギュラーな構成になりますが、Crucial Real SSD C300 256GBを2台追加して6台構成のRAID 0も計測してみました。
容量や速度の違うディスクを混載させたRAID 0は、容量は低容量側、速度は遅い側が基準となるので、今回のケースは3Gbps×6台(128GB)のRAID 0となります。
SSD×6台構成時の速度ですが、約1.4GB/sほどの速度が出ており、帯域的にはまだゆとりがありそう。今後、6Gbpsポートが4ポート以上のチップセットがIntelから登場した際は、かなりの速度が出るかもしれません。
今回はIntel Z68搭載マザーボードの速度をお伝えしましたが、AMD 890GX(SB850)搭載マザーボードでも速度を測ってみたので、次回はその模様をお伝えします。
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