忍者増田のレトロゲーム忍法帖

3ボタンオンリーの操作と“7,650点”が残した『パックランド』の強烈なインパクト

~『パックランド』編 壱ノ巻~

忍者増田氏と『パックランド』が収録されたPlayStation用ソフト『ナムコミュージアム VOL.4』。
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

 忍者増田氏が名作レトロゲームを紐解き、その作品にまつわるエピソードや、今改めてプレイしてみての感想を語る連載「忍者増田のレトロゲーム忍法帖」。

 第三弾のタイトルはバンダイナムコエンターテインメントの『パックランド』。今回はファミリーコンピュータ版、PCエンジン版、PlayStation向けソフト『ナムコミュージアムVOL.4』収録のアーケード版の3つをプレイし、それぞれの魅力を語りつくす。

(編集部)

『パックランド』はおなじみの「パックマン」が主人公のアクションゲーム

様々な機種に移植された『パックランド』。
この「パックマン」を操作する。

 今回のお題は、バンダイナムコエンターテインメントの『パックランド』です。オリジナルは1984年に登場したアーケードゲーム。その後も家庭用ゲーム機やパソコンなど、様々な機種に移植された横スクロールアクションゲームでござる。

 主人公はおなじみのキャラクター「パックマン」。プレイヤーは「パックマン」を操作して、迷子の妖精をフェアリーランドへ送り届けるべく冒険に出ます。

 舞台は街、森、山……と実に多彩。そしてこれまた『パックマン』シリーズでおなじみの容姿をしたモンスターたちが行く手を阻みます。パワーエサを食べるとモンスターに逆襲できるのも同じでござるな。

冒険の目的は迷子の妖精をフェアリーランドへ送り届けること。
舞台は街や森、山と多彩。
『パックマン』シリーズでもおなじみの敵モンスター達。道中に登場するパワーエサを食べれば、モンスターに噛みついて反撃することができるようになる。噛みついたときの得点は、1匹目200点、2匹目400点……と倍になっていき、6匹目以降はすべて7,650点(ナムコ点)に。

『パックランド』の一番の魅力は“独自の操作感”

道中には奇想天外な仕掛けがいっぱい。
隠しフィーチャーの一例。透明になって敵モンスターに触れてもミスにならなくなる。
ラウンドクリアー後にタイミング良くジャンプをすると、10点~7,650点(ナムコ点)までのアーティスティック・ボーナスがもらえる。こちらも隠しフィーチャーとされている。

 そして、「不思議なことが当たり前!!」のキャッチコピーが示すように、道中には奇想天外な仕掛けがいっぱい。ジャンプ台、水柱、砂地獄……。そしていろんな条件で出現する隠しフィーチャーの数々に、プレイヤーはワクワクしっ放し!

 横スクロールアクションでの冒険劇といい、仕掛け満載の舞台といい、一見、かのファミコンの人気タイトル『スーパーマリオブラザーズ』を連想させる内容。しかし、驚くなかれ、この『パックランド』のほうが1年早く世に登場しているのでござるよ。

 でも個人的に、『パックランド』の“一番の魅力”は何かと聞かれれば、豊富な仕掛けよりも、“独自の操作感”と答えます。

 アーケード版の『パックランド』には、レバーはついていません。ただボタンが3つあるだけ。1つはジャンプボタン。あとの2つは右に走るボタンと左に走るボタン。この3つのボタンを駆使してRUN&JUMPで各ラウンドを進んでいくのでござるが、これが慣れるとクセになる楽しさ。

アーケード版『パックランド』の操作パネルのイメージ。

 「パックマン」は走るボタンを連打したぶん、速く進んでいくので、行き過ぎないように逆方向のボタンを押してブレーキをかける感じとか、移動の微調整がとてもおもしろい。『パックランド』のRUN&JUMPは実に多彩で奥が深いのでござる。これは『スーパーマリオ』にはない要素。いや、どっちも素晴らしいゲームだし、どっちも大好きなんですけどね。


 独自の操作が一番の魅力の『パックランド』。次回はファミコン版、アーケード版、X68000版の思い出と共に、まずはファミコン版をプレイします。今でもクセになる楽しさは健在なのか!?

 ※次回掲載は12月27日(火)で、同日に増田氏出演の生放送「忍者増田のレトロゲーム忍法帖:生動画絵巻」を実施予定。ゲストとして元ログイン編集長の高橋ピョン太氏が出演します!


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『パックランド』は今このプラットフォームで遊べる

『パックランド』を今遊ぶには(参考価格/価格は税込表記)
ファミコンカセット(中古品/付属品無し)450円前後~
PCエンジン HuCARD(中古品)2,800円前後
PlayStation版ナムコミュージアム VOL.4(中古品)1,400円前後~
PlayStation Store ゲームアーカイブス版 ナムコミュージアム VOL.4823円
アーケード基板(中古品)4万円前後
Wii U バーチャルコンソール(ファミコン版)514円
※2016年12月調べ
※Wii U 本体:32,400円

注釈

  1. ナムコミュージアム
    バンダイナムコエンターテインメントのレトロアーケードゲームを家庭用ゲーム機で復活させたソフト。PlayStation版はVOL.1~5+アンコール版の計6本が発売された。『パックランド』はVOL.4に収録されている。
  2. 横スクロールアクション
    『ドンキーコング』や『スペースインベーダー』といった画面固定で主人公(キャラクター)が動くタイプと違い、『パックランド』や『スーパーマリオブラザーズ』のように画面の方が横にスクロールして動くタイプのアクションゲームのこと。
  3. パックマン(ゲーム)
    迷路の中に配置されているドット(エサ)をモンスターの追跡をかわしながら食べつくす世界的に有名なゲーム。また、決まったラウンドをクリアするとコーヒーブレイクと呼ばれるデモ(寸劇?)が挿入されるのも楽しかった。
  4. パワーエサ
    「パックマン」が食べると一定時間パワーアップし、モンスターに反撃することができるようになる。『パックランド』ではジャンプ力も強化されるので、飛び過ぎてしまい目測を誤ってミスることも。
  5. 7,650点
    ナムコ点とも呼ばれるボーナス獲得時の点数。『パックランド』ではラウンドクリア時のジャンプボーナス(アーティスティック・ボーナス)やパワーエサを食べた後にモンスターを6匹連続して食べるなどするとゲットできる。
  6. 隠しフィーチャー
    『パックランド』の大事な要素のひとつ。進行方向と逆側に押すことができる障害物をみつけたら、最後まできっちり押し切ってみよう。ヘルメットをかぶったり、透明になったり、いろいろな隠し要素が出現する。
  7. スーパーマリオブラザーズ
    任天堂がファミコン用ソフトとして1985年(昭和60年)9月に発売。のちに社会現象にまでなった超有名なゲーム。3-1面で無限1UP、1-2面や4-2面でのワープ、残りタイムの下1桁を6に合わせてゴールして花火6発。今でも覚えているものですね。

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

増田厚(ペンネーム:忍者増田)

 茨城県生まれ。漫画『ゲームセンターあらし』や『マイコン電児ラン』の影響を受け、中学2年生のときにパソコンをいじり始める。東京の大学入学と同時に、パソコンゲーム誌『ログイン』にバイトとして採用され、6年間在籍。忍者装束を着て誌面に出る編集者として認知度が高まる。その後、家庭用ゲーム雑誌『週刊ファミ通』に3年在籍したあと、フリーライターとなる。現在はおもに、雑誌やWeb、攻略本などでゲームのレビュー記事や攻略記事を執筆しつつ、ゲーム以外のライティングも。得意なゲームは、『ポケモン』、『ウィザードリィ』、『サカつく』など。