パワレポ連動企画
コストを抑えたゲームPCを目指す 「GeForce GTX 1060」とマッチするCPUは?
【パワレポ連動:真夏のCPU完全ガイド(11)】
2016年8月10日 20:05
こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、「2016年9月号」の総力特集「CPU×90! メモリ×50!! CPUクーラー×100!!! マザー×200!!!! 関連パーツもフルコンプでお届け すべて見せます! 真夏のCPU完全ガイド」を掲載する。
第11回目では、ミドルレンジGPUの新製品「GeForce GTX 1060」と、ミドルレンジ以下のCPUを組み合わせた場合の組み合わせを検証する。重量級のゲームを最高画質でプレイするのはちょっとキツいが、軽めのものやオンラインゲームであれば充分ゲームを楽しめる構成だ。
本特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2016年9月号は全国書店、ネット通販にて7月29日(金)に発売。特別企画はフルHDで遊ぶならこのクラス「ミドルレンジ戦線激化!Radeon RX 480&GeForce GTX 1060登場!!」、ただ風を送るだけじゃ無い!ドレスアップパーツとしても使える「サイズも形も色もいろいろ ケースファン・オールスターズ」、手の平におさまるハイレゾプレイヤーを作ろう「1万円チョイでこの高音質!Raspberry Piで作るハイレゾオーディオプレイヤー」を掲載。。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」や本Web連載中のAKIBA限定!わがままDIY+の本編「わがままDIY」も掲載だ。
今号の特別付録は、「ケースに入るCPUクーラーの高さがすぐ分かる組み立て式チェッカー」。電子版の場合はデータをダウンロードしてプリンタで印刷しご利用ください。
-真夏のCPU完全ガイド-
予算抑えめ、GTX 1060とマッチするCPUは?
シーン別・最適CPUを探せ!!その1
ゲームに向いたCPUはどれだ!? ミドルレンジGPU編
ゲームの快適さはGPUの性能で大部分が決まるが、CPUの重要性も忘れてはならない。
とくに最近はリアルさを出すためにCPUを酷使するゲームが増えてきた。重いゲームと中程度のゲームに最適なCPUを考えてみることにしよう。
予算抑えめ、GTX 1060とベストマッチは?
前回では最速のGPUには最高のCPUで性能を引き出せという結論になったが、中程度の重さのゲームをミドルレンジGPUで快適に遊ぶ、という前提で検証してみよう。
そこで今回はあえて「安めのCore i5」、「Core i3のミドル」、「1万円未満のPentium」で違いを検証する。価格を無視すればCore i7が性能面で有利なのは言うまでもないが「ミドルレンジGPU+あまり重くないゲーム」との相性を探りたい。
組み合わせるGPUは登場したての「GeForce GTX 1060」を選択した。3万円台半ば~4万円とまだ割高な価格設定になっているが、ワットパフォーマンスの高さは魅力的。GTX 980~970相当のパワーがあるため、将来VRに興味が出てきても流用しやすい。
今回用意した3種類のCPUなら、CPUのスペック面からCore i5-6500がもっとも優秀な結果を残すことは明白だが、Core i3やPentiumがどこまで食らい付いていけるかを見てみよう。
重量級ゲームはやや荷が重い
最初に、GTX 1060にミドルレンジ以下のCPUを載せたシステムで、重量級ゲームはどの程度動くのかを「ライズ・オブ・トゥームレイダー」で確認しておこう。下位CPUになるほどCPUの余裕がなくなっている。
平均fpsだけ見ればどのCPUもプレイ可能だが、Core i3やPentiumでは最低fpsが極端に下がる。プレイして動きが悪くなるシーンがあるということだ。Core i7-6700K+GTX 1060だと最低fpsは50fps前後出るため、CPUの力不足がGPUの足を引っ張っている。
■ライズ・オブ・トゥームレイダー( 最高画質設定、DirectX 12、地熱谷、フルHD)
あまり重くない人気ゲームでは?
爆発的な人気を誇る「オーバーウォッチ」は描画もさほど重くないため、ミドルレンジGPUに安めのCPUでも十分快適にプレイできそうだ。CPU占有率はバトルの状況により激しく変動するが、2コア2スレッドのPentiumでもある程度の余裕があった。画質が一番よい「EPIC」でも、最低fpsは60fpsを下回ることはなく快適。これならCPUのパワーが少々足りなくてもGPUの馬力で快適に遊べる。
遊ぶゲームを限定することでCPUにかかる費用を節約できる一例と言える。
■オーバーウォッチ(画質“EPIC”、1,920×1,080ドット)
録画しながらプレイはどうか?
軽めのゲームならPentiumでも十分動くことが分かったが、ゲームのプレイ動画を高画質で撮影しながらではどうだろう?そこで「オーバーウォッチ」のプレイ動画を「OBS」でフルHD&60fpsの高bitレート(15,000bps)で録画してみた。
どのCPUもCPU占有率はほぼ100%という過酷なテストとなったが、論理コア数やキャッシュ搭載量の少ないPentiumが大きくフレームレートを落とした。どの組み合わせでも高画質録画しながらのプレイは可能だが、プレイ中の余裕を重視するなら、Pentium以下は避けるべきだろう。
■オーバーウォッチ(画質“EPIC”、1,920×1,080ドット)
【結論:GTX 1060にオススメはコレ!】
■Intel Core i3-6300
軽めのゲームであればミドルレンジのパワーのあるGPUと安いCPUでも十分快適に遊べることが分かった。
Core i5とGTX 960というバランス重視の組み合わせが手堅そうに見えるが、CPUの予算をビデオカードに回し、Core i3とGTX 1060を組み合わせることをオススメしたい。ゲーミングPCのCPUは高性能に越したことはないが、軽めのゲーム主体ならこうした組み合わせもアリだろう。
【検証環境】
マザーボード:GIGA-BYTE GA-Z170X-UD5(rev. 1.0)(Intel Z170)
メモリ:センチュリーマイクロ CK16GX4-D4U2400(PC4-19200 DDR4 SDRAM 16GB×4)
SSD:Intel SSD 730 SSDSC2BP480G4R5(Serial ATA 3.0、MLC、480GB)
電源:Corsair RM550(550W、80PLUS Gold)
OS:Windows 10 Pro 64bit版
ライズ・オブ・トゥームレイダー:プリセットの“最高”を選択後にアンチエイリアスを“FXAA”に設定し、内蔵ベンチマークモードを使いフレームレートを測定
オーバーウォッチ:マップ“King's Row”でBot対戦プレイ時におけるフレームレートを「Fraps」で計測
【問い合わせ先】
Intel:0120-868686(インテル)/http://www.intel.co.jp/
[Text by 加藤勝明]
【DOS/V POWER REPORT 2016年9月号は7月29日(金)発売】
★総力特集「CPU×90! メモリ×50!! CPUクーラー×100!!! マザー×200!!!! 関連パーツもフルコンプでお届け すべて見せます! 『真夏のCPU完全ガイド』」
★特別企画「ミドルレンジ戦線激化! 『Radeon RX 480&GeForce GTX 1060登場!!』」「サイズも形も色もいろいろ 『ケースファン・オールスターズ』」「1万円チョイでこの高音質! 『Raspberry Piで作るハイレゾオーディオプレイヤー』」
★連載「最新自作計画 ~最小級ATXケースで作るパワフルゲーミングPC~」「自作初心者のための[よくある質問と回答]」「New PCパーツ コンプリートガイド」「激安パーツ万歳!」「髙橋敏也の改造バカ一台」「PCパーツ スペック&プライス」「全国Shopガイド」「DOS/V DataFile」
★ 特別付録「ケースに入るCPUクーラーの高さがすぐ分かる組み立て式チェッカー」(雑誌のみ別途付録、電子版は印刷用データをホームページでダウンロード可能)
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