パワレポ連動企画
PCパーツ100選 2015(4)
~ストレージ部門~
(2015/1/13 12:05)
このコーナーでは、こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の最新号と連動、同誌2015年2月号の特集記事「PCパーツ100選 2015」をほぼまるごと掲載する。
特集記事では、2014年を代表するPCパーツを集め、「CPU」、「マザーボード」、「ビデオカード」、「ストレージ」、「PCケース」、「電源」、「CPUクーラー」、「そのほか」の8ジャンルの主要製品をランク付けし解説する。
第4回目の今回は「ストレージ」編。
なお、この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年2月号は、絶賛発売中。2月号では今回の特集のほか、USB/LAN/クラウドを活用したファイルバックアップ術や、スマートフォンやタブレットの充電に便利なUSB電源タップ 28製品の紹介、髙橋敏也氏による改造バカ一代など、多数の記事が載っている。また、特別付録として「保存版 PC自作スタートブック 2015」と「PC自作手帳 2015」が付いてくるなど、盛りだくさんの内容だ。
- DOS/V POWER REPORT 2015年2月号 Special Edition -
辛口格付け&怒濤のレビューで最高のCPUパーツが全て分かる PCパーツ100選 2015
性能アップと低価格化が進むSSD、HDDは大容量化が進行
-ストレージ部門-
低価格化が進んだSSDは、256GBモデルを購入するユーザーが主流になる一方で、512GBモデルを選択するユーザーも大幅に増加した。一方、HDDは、6TBを超える製品が登場し、一気に大容量化が進行した。
低価格化が進んだSSD、HDDはついに8TBが登場
ストレージ市場の2014年最大のトピックは、SSDの低価格化とHDDの大容量化だ。
SSDは、2014年6月に発売が始まったMicron TechnologyのCrucial MX100を起爆剤として、急速に低価格化が進行。Crucial MX100は、それまでの製品と比較して256GBモデルで約5,000円、512GBモデルでは約1万円も安く登場して大ヒット。7月に入ると他社も追従して、現在SSDの主力は256GB以上のモデルへと完全に移行し、512GBモデルを購入するユーザーも増えている。
2014年5月に登場したIntel 9シリーズチップセットは、最新のフォームファクター「M.2」に対応し、AHCIベースのPCI Expressネイティブ接続のSSDからOS起動を行なえるマザーボードが主流になった。これを受けて、Serial ATAの最大速度600MB/sを超える性能を実現したPCI Express接続のSSDも登場している。Samsung Electronics XP941やLite-On Technology Plextor M6eがこのタイプの製品だ。前者は1,100MB/s強、後者は750MB/s強の最大速度を実現している。
一方HDDは、プラッタ枚数の増加や記録密度の向上によって大容量化を進めた。コンシューマ向けHDDは、プラッタを5枚内蔵した6TBの製品が登場。エンタープライズ向けには、10TBモデルのサンプル出荷が始まっている。プラッタあたりの記録密度は、従来型の垂直磁気記録で1.2TB、SMR(Shingled Magnetic Recording:瓦記録)と呼ばれる次世代技術の場合は1.33TBまで実用化済み。SMRは1.5TBプラッタも視野に入れている。HDDはSMR技術を採用することで、さらなる大容量化が図られる見込みだ。
[Text by 北川達也]
PCパーツ100選 2015 ストレージ部門 製品解説
Micron Technology Crucial MX100 CT256MX100SSD1(実売価格:13,000円前後)
【コストパフォーマンスの高さでSSDの大定番に君臨】
他社に先駆けていち早く低価格化を実現し、SSDのプライスリーダーとして市場を牽引している点を高く評価した。Crucial MX100登場後、SSD購入時に256GB以上の容量を選択するユーザーが爆発的に増加。512GBモデルもよく売れている。
Crucial MX100は低価格を実現しただけでなく、上位機種であるCrucial M550と同等の耐久性を実現した点も特筆しておきたいポイントだ。本製品に搭載されているNANDメモリは、同一プロセスルールで製造した場合にコストが安価になるTLC NANDメモリではなく、MLC NANDメモリを採用している。MLCはTLCと比較して、NANDメモリそのものの書き込み速度が速く、理論上の耐久性も高い。
本製品の128/256GBモデルは上位モデルと比較して最大書き込み速度が若干遅めだが、512GBモデルなら性能差がほぼない点にも注目してほしい。
【DOS/V POWER REPORT編集長のひとこと】
・安さだけが売れている理由ではない
SSDの評価基準は速度から容量あたりの単価へと徐々に移りつつありますが、ある容量帯で最安の製品が、必ずしも高い評価を得ているとは限りません。速度など、なんらかの短所が存在することがあるためです。本製品よりも安価なものはいくつかありますが、圧倒的な支持の高さからは、厳しい評価眼を持った自作ユーザーの期待に応える実力があることがうかがえます。
【Specification】
容量:256GB●バッファ用メモリ:非公開●公称最高速度(リード/ライト):550MB/s / 330MB/s
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4460(3.2GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:ADATA Technology XPG Gaming Series AX3U1600GC4G9-2G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、システムSSD:Samsung Electronics 840 MZ-7TD250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、OS:Windows 8.1 Enterprise Update 64bit版
SanDisk Extreme Pro SSD SDSSDXPS-240G-J25(実売価格:18,000円前後)
【最古参メーカーが開発した高性能ドライブ】
Extreme Proでもっとも高く評価したのが、信頼性と性能の高さを両立していることである。開発・発売元であるSanDiskは、業界最古参の老舗メーカーであるだけでなく、NANDメモリ製造のトップメーカーとしても知られる。そんな同社が、日本国内のSSD市場に本格参入を果たすにあたって第1弾として投入したのが、本製品である。
ハイエンドモデルとして業界初となる「10年」という長期保証を打ち出し、業界の話題を席巻。他メーカーが、5年を超える長期保証を行なうきっかけとなった。
基本性能が高いことも特筆すべき点である。最大速度は、Serial ATA 3.0の限界付近に到達し、Serial ATA 3.0対応製品の中ではトップクラス。実使用感も高い。また、擬似SLCを利用する独自技術「nCache PRO」を搭載することによって、
長期間利用時した場合の性能低下が起こり難くなっている点もうれしい。
【DOS/V POWER REPORT編集長のひとこと】
・長期使用時の安心感で選ぶなら
高性能で高価なハイエンドパーツこそ長く使い続けたいものです。そんな中、性能と信頼性の両立を打ち出した本製品の存在感は際立ちます。10年という異例の長期保証がハードウェアとしてのSSDの信頼性に直結するわけではありません。しかし、老舗SanDiskの、信頼性に対する強い自信の表われであることは確かです。
【Specification】
容量:240GB●バッファ用メモリ:非公開●公称最高速度(リード/ライト):550MB/s / 515MB/s
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4460(3.2GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:ADATA Technology XPG Gaming Series AX3U1600GC4G9-2G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、システムSSD:Samsung Electronics 840 MZ-7TD250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、OS:Windows 8.1 Enterprise Update 64bit版
Western Digital WD Green(WD60EZRの実売価格:28,000円前後)
【データ保存用HDDの定番に6TBモデルが登場】
数あるHDDの中でも長期にわたってプライスリーダーとして君臨し続けているのが、「WD Green」シリーズだ。本製品は、コストパフォーマンスが高く、データ保存用の定番ドライブと言っても過言ではない。本製品で、もっとも高く評価したのが、まさにその点である。
また、本製品は、いち早く最新の高密度プラッタを採用するドライブとしても知られており、常にコンシューマ向けHDDの最大容量のモデルをラインナップしている点も特徴だ。最大容量の6TBモデルでは、従来技術の垂直磁気記録を採用したプラッタとして最高密度の「1.2TBプラッタ」をいち早く採用している。
低発熱、低騒音、低消費電力のドライブとして設計されている点も本製品の魅力だ。消費電力の低さは、アイドル時、ピーク時ともにトップクラスだ。データ保存用HDDとして必要な要素がすべて揃っている製品と言えるだろう。
【DOS/V POWER REPORT編集長のひとこと】
・大容量時代のメリットを手軽に享受
WD Greenのコストパフォーマンスについて、さまざまな場所で評価されていますが、特徴的なのはボリュームゾーンの2TB、3TBモデルだけでなく、上位の6TBモデルでも圧倒的なコストパフォーマンスを見せている点です。3万円を大きく割り込んでおり、他社製品に比べるとかなり購入しやすくなっています。
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4590(3.3GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:ADATA Technology XPG Gaming AX3U1600GC4G9-2G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、システムSSD:Samsung Electronics 840 MZ-7TD250B/IT(Serial ATA 3.0、MLC、250GB)、電源:玄人志向 KRPW-P630W/85+(630W、80PLUS Bronze)、OS:Windows 8.1 Enterprise Update 64bit版、電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO、アイドル時:高負荷テスト終了から10分後の値、高負荷時:TxBENCH実行中の最大値
Lite-On Technology Plextor M6e PCI Express SSD PX-AG256M6e(実売価格:35,000円前後)
【PCI Express接続でトップクラスの性能を実現】
Plextor M6eは、最大データ転送速度10GbpsのPCI Express 2.0 x2をインターフェースに採用することで、従来のSerial ATA 3.0の限界を突破し、現役トップクラスの性能を実現している点を評価した。本製品は、読み出しで750MB/sオーバー、書き込みでも580MB/s弱の性能を実現している。
OS起動に必要な「Option ROM」(OROM)を搭載している点も本製品の特徴。このため、PCI Expressスロット搭載マザーボードなら、Intel 9シリーズ世代でなくともOSが起動する。OS標準搭載のAHCIドライバで動作するように設計されている点もうれしい。
なお、本製品はM.2形状のSSDをM.2 - PCI Express変換カードに搭載した形で販売されているが、変換カードが付属しないM.2単体の姉妹品もある。性能は同じなので、M.2スロット搭載マザーボードを利用している場合は、そちらを購入してもよいだろう。
【Specification】
容量:256GB●バッファ用メモリ:512MB●公称最高速度(リード/ライト):770MB/s / 580MB/s
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4460(3.2GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:ADATA Technology XPG Gaming Series AX3U1600GC4G9-2G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、システムSSD:Samsung Electronics 840 MZ-7TD250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、OS:Windows 8.1 Enterprise Update 64bit版
Samsung Electronics 840 EVO MZ-7TE250B/IT(実売価格:13,000円前後)
【コスパの高さで市場をリードしたロングセラー】
Samsung Electronicsが開発・販売するTLC NANDメモリを搭載した第2世代ドライブ。発売から1年以上が経過するが、プライスリーダーとして市場に君臨し続けている定番製品でもある。最大の特徴は、低価格であるだけでなく、上位モデルに迫る性能を実現していることだ。
本製品は、独自の高速化技術「TurboWrite Technology」を搭載。通常のデータ領域とは別に擬似SLCモードで書き込みを行なう専用領域を設け、それを書き込みキャッシュに利用することで高速化を図る技術だ。120/250GBモデルで3GB、500GBモデルなら6GBの領域が確保されており、ここに収まるデータなら常に500MB/s以上の速度で書き込みが行なえる。
また、SSD向けに選別されたTLC NANDメモリを採用し、多めの予備領域を確保することで信頼性も確保している。メインメモリをキャッシュに利用して高速化を図るツールが付属する点も魅力だ。
【Specification】
容量:250GB●バッファ用メモリ:512MB●公称最高速度(リード/ライト):540MB/s / 520MB/s
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4460(3.2GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:ADATA Technology XPG Gaming Series AX3U1600GC4G9-2G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、システムSSD:Samsung Electronics 840 MZ-7TD250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、OS:Windows 8.1 Enterprise Update 64bit版
Western Digital WD Red(WD60EFRXの実売価格:30,000円前後)
【高信頼性が必須のNAS向け定番製品】
24時間365日稼働を前提に設計されたNAS向けドライブの定番。「NAS向けHDD」というジャンルを切り開いた元祖であり、現在でもRAIDやNASなどで利用する場合の高信頼性HDDとして高い人気を誇っている。
本製品は、若干のコストアップで従来のデスクトップ向け製品を上回る信頼性と耐久性を実現している点が特徴だ。デスクトップ向けの下位モデルであるWD Greenでは信頼性が不安だが、業務用のニアライン向けを使うほどではないという用途にちょうどよい。
1TB~6TBまでの6種類の容量のモデルがラインナップされており、最大容量の6TBモデルでは1.2TBプラッタを採用する。また、最新の「NASware 3.0」を搭載した製品では、最大8台の同時利用に対応するなど、さらなる信頼性の向上を実現している。信頼性とコストパフォーマンスを両立させたバランス感に優れた製品と言えるだろう。
【選定理由】
・6TBは最新の1.2TBプラッタを採用
・高信頼性を求めるユーザーに人気
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4590(3.3GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:ADATA Technology XPG Gaming AX3U1600GC4G9-2G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、システムSSD:Samsung Electronics 840 MZ-7TD250B/IT(Serial ATA 3.0、MLC、250GB)、電源:玄人志向 KRPW-P630W/85+(630W、80PLUS Bronze)、OS:Windows 8.1 Enterprise Update 64bit版、電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO、アイドル時:高負荷テスト終了から10分後の値、高負荷時:TxBENCH実行中の最大値
Samsung Electronics XP941 MZHPU512HCGL(実売価格:53,000円前後)
【最大速度1,000MB/s超の現役最速SSD】
インターフェースに最大データ転送速度20GbpsのPCI Express 2.0 x4を採用したM.2形状の高性能ドライブ。PCI Express 2.0 x4接続のメリットを活かした設計が特徴で、最大読み出し速度は1,000MB/sを超え、256GBモデル以上なら書き込み速度も900MB/s強を実現している。RAID構成を利用して高速化を図ったPCI Express接続のSSDを除き、現在最高性能を実現した製品だ。
性能は申し分ない本製品だが、注意したい点もある。本製品はOS起動に必要なOROMを搭載していない。このため、OS起動を行なうにはIntel 9シリーズチップセットを搭載したマザーボードが必須だ。また、最大性能を発揮するには、PCI Express 2.0 x4接続のM.2スロットかPCI Express 2.0 x4変換カードも必要。若干ハードルが高い製品だが、性能を追求したいユーザーにはオススメだ。
【選定理由】
・M.2形状の次世代SSD
・現役最高の読み書き性能を実現
【Specification】
容量:512GB●バッファ用メモリ:非公開●公称最高速度(リード/ライト):1,170MB/s / 930MB/s
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4590(3.3GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6、メモリ:Micron Technology Crucial Ballistix Tactical LP BLT2K8G3D1608ET3LX0(PC3-12800 DDR3 SDRAM 8GB×2)、OS:Windows 8.1 Enterprise 64bit版
Intel Solid-State Drive 730 SSDSC2BP240G4R5(実売価格:24,000円前後)
【エンタープライズ向け製品のDNAを継承】
業務用モデルのDC S3500シリーズの設計思想をそのままに、コンシューマ向けにリファインした高耐久性ドライブ。今でこそ、10年間の長期保証を行なった製品や150TBの書き込みを保証した高耐久性ドライブが登場しているが、本製品はその先駆けとなった存在だ。
24時間365日稼働を想定した設計が特徴で、240GBモデルは1日50GB、480GBモデルは1日70GBの書き込みを前提に5年間の長期保証が付けられている。保証書き込み量はそれぞれ90TB、128TB。
本製品は、最大性能こそ控えめだが、ランダムアクセス性能が高く、実使用感を追求して設計されている点も他社のSSDとは異なる。一般的なSSDと比較して、ワンランク上の耐久性や信頼性を求めているユーザーにオススメの製品だ。
【選定理由】
・耐久性と信頼性はクラス随一
・高耐久ドライブブームの先駆け
【Specification】
容量:240GB●バッファ用メモリ:512MB●公称最高速度(リード/ライト):550MB/s / 270MB/s
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4460(3.2GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:ADATA Technology XPG Gaming Series AX3U1600GC4G9-2G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、システムSSD:Samsung Electronics 840 MZ-7TD250B/IT(Serial ATA 3.0、TLC、250GB)、OS:Windows 8.1 Enterprise Update 64bit版
東芝 MD04ACA(MD04ACA500の実売価格:25,000円前後)
【現役最速クラスの性能を誇る高性能ドライブ】
MD04ACAシリーズでもっとも高く評価したのが、性能とコストパフォーマンスの高さである。本製品は、210MB/sオーバーの最大速度を実現しているだけでなく、実使用感も高い。この性能は、ニアライン向けの高性能ドライブと同等レベルで、デスクトップ向け製品の中ではトップクラスである。これだけの性能を実現しつつ、実売価格も安価に抑えられており、性能と価格のバランスが非常に高い。
1TBプラッタを採用した7,200rpmの製品として設計されており、2TB~5TBのモデルがラインナップされている。回転数が高い7,200rpmの製品であるため、5,400rpmの製品と比較して消費電力が高めで、発熱も大きいという弱点はあるものの、とにかく高性能な製品を使いたいというユーザーは一考の価値がある。
オススメは最大容量の5TBモデルで、ラインナップ中でパフォーマンスがもっとも高く狙い目だ。
【選定理由】
・性能のわりに価格が安価
・最大速度は現役最速クラス
【検証環境】
CPU:Intel Core i5-4590(3.3GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:ADATA Technology XPG Gaming AX3U1600GC4G9-2G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、システムSSD:Samsung Electronics 840 MZ-7TD250B/IT(Serial ATA 3.0、MLC、250GB)、電源:玄人志向 KRPW-P630W/85+(630W、80PLUS Bronze)、OS:Windows 8.1 Enterprise Update 64bit版、電力計:Electronic Educational Devices Watts Up? PRO、アイドル時:高負荷テスト終了から10分後の値、高負荷時:TxBENCH実行中の最大値
CFD販売 S6TNHG6Q CSSD-S6T256NHG6Q(実売価格:15,000円前後)
東芝が開発した「HG6y」を採用した人気製品。擬似SLCモードを積極的に利用することで、容量に関係なくほぼ同等の基本性能を実現している。Serial ATA 3.0接続の製品の中でもドライブとしての基本性能の高さはトップクラスだ。
最安値の製品というわけではないが、発売当初に比べて、価格もこなれてきている。初心者からハイエンドユーザーまで安心してオススメできる製品だ。
【選定理由】
・東芝製ドライブを採用
・基本性能が高い
【Specification】
容量:256GB●バッファ用メモリ:非公開●公称最高速度(リード/ライト):530MB/s / 490MB/s
Lite-On Technology Plextor M6 PRO SSD PX-256M6Pro(実売価格:19,000円前後)
Serial ATA 3.0の限界まで高速化を図った高性能ドライブ。Plextorブランドの最上位モデルでもあり、厳しい選別を行なうことで性能と信頼性を両立させている点が特徴だ。
また、メインメモリをキャッシュに利用することで高速化を図る専用のキャッシュソフト「PlexTurbo」も付属する。これを利用すると、Serial ATA 3.0の限界を超える性能を得ることもできる。
【選定理由】
・信頼性と性能の高さを両立
・専用のキャッシュソフトが付属
【Specification】
容量:256GB ●バッファ用メモリ:512MB●公称最高速度(リード/ライト):545MB/s / 490MB/s
Micron Technology Crucial M550 CT256M550SSD1(実売価格:18,000円前後)
大手メモリチップメーカーMicronのブランド「Crucial」の上位モデル。128GB/256GBモデルでは、64GbitのNANDメモリを採用することで書き込み速度の高速化が図られており、下位モデルのMX100と性能面での差別化がなされている。
また、製品バリエーションが非常に豊富で、mSATA、M.2版も用意され、1TBの大容量モデルもラインナップしている。
【選定理由】
・1TBモデルをラインナップ
・M.2やmSATA版など豊富なバリエーション
【Specification】
容量:256GB●バッファ用メモリ:非公開●公称最高速度(リード/ライト):550MB/s / 500MB/s
Samsung Electronics 850 PRO MZ-7KE256B/IT(実売価格:23,000円前後)
次世代の3D NANDメモリを採用したコンシューマ向け初のSSD。これまでのSSDと比較して耐久性が大幅にアップしている点が最大の特徴。150TBまでの書き込みが保証され、10年間の長期保証が付けられている。
また、旧モデルの840PROと比較して、若干だが書き込み性能が向上している点もポイント。性能と耐久性の両方を重視したいユーザーにオススメの製品だ。
【選定理由】
・次世代のMLC 3D NANDを採用
・150TBまでの書き込みを保証する高耐久性
【Specification】
容量:256GB ●バッファ用メモリ:512MB●公称最高速度(リード/ライト):550MB/s / 520MB/s
SanDisk Ultra II SSD SDSSDHII-240G-J25C(実売価格:13,000円前後)
老舗メーカー、SanDiskが開発・販売するバリュードライブ。自社製のTLC NANDメモリを採用することで低価格を実現している。また、擬似SLCモードを活用する独自技術「nCache 2.0」を採用。この技術によって、上位モデルと遜色ない性能を実現しただけでなく、必要十分な耐久性も確保している。
専用ツールやデータ移行ツールも付属するお買い得な製品だ。
【選定理由】
・価格性能比の高さはトップクラス
・上位機種並みの性能を実現
【Specification】
容量:240GB●バッファ用メモリ:非公開●公称最高速度(リード/ライト):550MB/s / 500MB/s
Seagate Technology Desktop SSHD
8GBのMLC NANDメモリをキャッシュに利用することでSSD並みの使い勝手を実現したハイブリッドドライブ。一般的なHDDと比較して価格は高くなるが、HDDのメリットである大容量とSSD並みの体感速度をこれ1台で得られる点が最大の特徴だ。
1TB/2TBモデルは7,200rpmだが、4TBは5,900rpmで設計されており、両者で性能が異なる点には注意してほしい。
【選定理由】
・3.5インチドライブ唯一のSSHD
・大容量とSSD並みの使い勝手を両立
Seagate Technology Enterprise Capacity 3.5 HDD v4
2TB~6TBのモデルをラインナップする高性能ドライブ。ニアライン向けであるため、NAS向けの製品を凌駕する信頼性と耐久性の高さが魅力の製品だ。
1TBプラッタを採用した7,200rpmのドライブで、現役最速の性能を誇っている点も特徴。NAS向けよりも高価だが、信頼性、耐久性、性能の三拍子が揃ったハイエンドにふさわしい存在だ。
【選定理由】
・クラス最速の性能
・NAS向けを超える信頼性
東芝 MQ01ABDH
数少ない2.5インチのSSHD。PS4への搭載がブームになるなど、大人気となった製品だ。
最大の特徴は、8GBのSLC NANDメモリをライトバックキャッシュに利用することで高速化を図っていることだ。2.5インチドライブなので、消費電力が低く、静音性も高い。
NUCなどの小型の自作PCにおいて、システム兼データドライブとして利用する場合にオススメの製品と言える。
【選定理由】
・8GBのSLC NANDをキャッシュに利用
・SSD並みの使用感を実現
【DOS/V POWER REPORT 2015年2月号は2014年12月27日(土)発売】
★総力特集「PCパーツ100選 2015」はもちろん、USB/LAN/クラウドを活用したファイルバックアップ術、スマートフォンやタブレットの充電に便利なUSB電源タップ 28製品の紹介、髙橋敏也氏による改造バカ一代など、多数の記事を掲載
★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 紙版は小冊子「保存版 PC自作スタートブック 2015」と「PC自作手帳 2015」が付属
★ 電子版は割安な税別926円
★ 電子版では小冊子の電子版も完全収録
★ 毎月700円(税込)で最新号が読める 直販電子版 月額プランも受付中
http://book.impress.co.jp/teiki/dvpr/2014-12-26-1549.php
【電子販売ショップ】
- Impress Japan(PDFで購入可能)
- http://book.impress.co.jp/books/1114110112
- Amazon.co.jp (Kindle版)
- http://www.amazon.co.jp/dp/B00RFCV0A0/impresswatch-14-22/
- Newsstand
- https://itunes.apple.com/jp/app/dos-v-power-report/id877524169?mt=8
- Google eBookstore
- https://play.google.com/store/books/details?id=qzzqBQAAQBAJ
- 楽天kobo
- http://books.rakuten.co.jp/rk/3b9ebea8db153b69a5ba26930ee912b5/
- 雑誌オンライン
- http://www.zasshi-online.com/magazine/ProductDetail/?page=1&dcode=dosvpowerreport5141227
- 富士山マガジン(最新号にリンクします)
- http://www.fujisan.co.jp/product/1879/
- honto
- http://honto.jp/ebook.html
- マガストア
- http://www.magastore.jp/
- Reader Store
- http://ebookstore.sony.jp/
- ポンパレeブックストア
- http://ponpare-ebook.jp/
- BookLive!
- http://booklive.jp/
- auブックパス
- http://www.bookpass.auone.jp/