パワレポ連動企画

イマドキのメインマシンはこんなふうに作りたい！

【見せるぜ！俺のメインマシン(1)】

（2015/2/27 20:05）

DOS/V POWER REPORT 2015年4月号

　こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の特集をほぼまるごと紹介するこのコーナーでは、今回より「2015年4月号」の第一特集「見せるぜ！俺のメインマシン」を掲載する。

　第一回目は今特集についての解説。用途ごとに構成を変更できるのは自作PCならではの醍醐味だが、今回はあえて用途を絞ることをせず「したいことは何でもできる」メインマシンを目指す。

　次回からは「DOS/V POWER REPORT」本誌執筆陣の7名それぞれが作成した「メインマシン」の作例を順次紹介していくので、パーツ選びなど参考にしてほしい。さて、あなたは自分の「メインマシン」に何を望む？

　この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 2015年4月号は、全国書店やインターネット通販で2月28日(土)に発売予定。特集記事は掲載した第一特集のほか、最近手が届く価格まで下がってきた4K対応製品や、高度な3Dゲーム対応製品など、ポストフルHDをにらむ液晶ディスプレイを解説した「新世代液晶ディスプレイ一斉テスト」、5インチベイに光学ドライブ内蔵という考えはもう古いのか！？「外付け＆スリムベイ内蔵光学ドライブ14」、ミドルレンジGPU期待の新製品を解説する「ついに登場!!　NVIDIA GeForce GTX 960」など、特別企画も満載。人気の連載記事、髙橋敏也氏による「髙橋敏也の改造バカ一台」やAKIBA PC Hotline!で連載中のAKIBA限定!わがままDIY＋の本編「わがままDIY」も掲載だ。

　今号の特別付録は売れ筋から最新Titaniumモデルまで解説した「電源大図鑑37」。自作において、電源は絶対に軽視してはいけない。出力ワット数だけでなく、コネクタの数や寸法も要チェックだ。

- 見せるぜ！俺のメインマシン -
常用PCの最新型は一つじゃない!!

ゲームも！テレビ録画も！RAW現像も！
メインマシンを自作するなら「万能」でなきゃ！

自分用の自作メインマシンはしたいことは何でもできるべき！

　今回は「メインマシン」として使うことを前提に、自作PCの作例を紹介していく。なぜ「メインマシン」なのか？　いや、その前に「メインマシン」の条件とは何か？　本誌ではそれを「万能」であることと考えた。

　メインマシンは、もっともコストをかけることが許される存在であり、高機能、高性能になるはずだ。むしろ、わざわざ自分でイチから作るのだから、少なくとも自分にとっては万能であり、したいことは何でもできるべきだろう。

　一方、自作PCの作例で個性を出そうとすると、用途や目的に特化した構成になりがちだ。特定の目的に忠実な構成は美しくもあるが、特化し過ぎればほかの用途には使いにくく、個人で導入する自作PCとして現実味を感じられるものではなくなってしまう。

　それゆえの「メインマシン」縛りである。今回は2015年の最新パーツ事情を踏まえつつ、メインマシンとして使うことを意識することで、用途を絞り過ぎず、汎用性のある自作PCの作例を提案し、それをベースに特定の目的や用途へ寄せた応用構成を紹介していくというアプローチを採っている。メインマシンを作る上での参考になれば幸いだ。

自作メインマシンならいいとこ取りできる！

予算はどうする？

　円安の影響はあるが、パーツ単位で調整ができることが自作のよさ。こだわるところ、妥協できるところのメリハリを付けて対応しよう

サイズはどうする？

　大きいほうが冷却や構成の自由度はあるが、パーツの省電力化とケースの進化も顕著。小型だからと性能をあきらめる必要もない

ファン制御はどうする？

　ファンの構成と制御は冷却と静音性のカギ。ファンコンを搭載するケースもあるが、マザーボードのファンコン機能を積極的に使いたい

見た目はどうする？

　常用マシンこそ見た目にこだわるべき。PCケースをはじめ、デザインにこだわったパーツが増えている

拡張性はどうする？

　追加や交換が容易にできるのは自作PCの特権だが、拡張性ばかりにとらわれると本末転倒だ。どこまで必要か、冷静に判断しよう

GPUはどうする？

　3Dゲームをプレイするならビデオカードは重要だが、CPU内蔵のGPUコアも高性能化している。必要になったらアップグレードできる設計にするのも手だ

ストレージ構成はどうする？

　システムに高速なSSDを使うのはもはや当然。その容量やインターフェース、HDDの有無でマシンの性格が変わる

光学ドライブはどうする？

　光学ドライブはすでに主要パーツとは言えない。これに限らず、どんなパーツもとりあえず搭載という古い考えでは、かえって自分のニーズを満たせなくなる